異世界冒険譚・30
異世界冒険譚・30
何故だろう
どうしても、トアさんからの殺気にも
似たような威圧感が拭えない・・・。
ちび「と、とにかく、トア
早く仕事内容を教えてくれ
それと」
トア「ああ分かっているって
ちょっとぐらい、迷い人を観察させて
くれても良いじゃないか
しばらくぶりだから、興味津々でね」
そう言うと、水の顔がウインクしてくる・・・。
透明「あ、あはは・・・」
なるほど この威圧感は興味というわけか
どおりで、意識がこちらにしか向かないないわけだ
トア「それじゃぁ~、早速、仕事の話だが、
君たちには、この町の第3区画にある
洞窟に行ってもらう」
透明「洞窟」
トア「まあ、洞窟といっても、この王樹(おうじゅ)
にある節に当たる場所なのだが、見ての通り
王樹は、巨大な大樹だ
節もかなり深く、そこに害獣が入り込んでいる
という情報があってね
要するに、王樹に入り込んだ害獣駆除と
いうわけさ」
この大きな大樹は、王樹と言われているんだ
確かに、ゲームの世界だと、世界樹とか言われそうな
大きさだもんなぁ~
透明「ひとつ、お伺いしてもいいですか」
トア「なんだい」
透明「この仕事を受けるに当たり、魔法耐性が
必要ってお話でしたが、害虫駆除なら、
耐性は必要ないように感じるのですが」
トア「王樹の中は、魔素でいっぱいなんだよ
その上、入り込んだ害獣は、その魔素を使って
魔法を使ってくる
そして、その魔法が火属性だった場合
みなまで言わなくてもわかるよね」
透明「な、なるほど・・・。」
まあ、生木である王樹は、火の魔法で燃えることは
無いとしても、ダメージは受ける
そう考えると、鎮火させるための水の魔法も
必要ということになる・・・。
トア「害獣は、王樹の組織を破壊する
可能性がある
私達としては、王樹が枯れてしまわぬように
外から王樹を守らなければならない
つまり、この仕事は、王樹を守ると共に
このエンヤの町を救う大切な仕事となるんだ
だから・・・。」
透明「下手に害獣を刺激する分、失敗は許されない
ということですね」
トア「いや~っ透明くんが理解ある人で良かったよ
ということで、まず君には、第3区画へ行き、
ある人物と合流してもらう」
透明「ある人物」
トア「その者は、魔法に長けていて王樹に詳しい
人物だから、今回の仕事では、その者と
共闘してもらわなければならないんだ」
透明「わ、わかりました
(植物学者みたいな人かなぁ)」
この後、協会から出た私達は、宿屋にチェックインし、
食事をとる・・・
透明「仕事は明日からだから、今はしっかりと
休んでおかないとね」
ちび「ゴル 大丈夫」
ゴル「いやぁ~ 突然、耳が聞こえなくなって
焦りましたよ~
お役に立てず、すんません
緊張しすぎちまったのかなぁ~」
ゴルさん、気づいていないんだ
透明「今は、もう聞こえるの」
ゴル「おうバッチリだ」
ちび「よかった」
この町に来てから、ちびにゃが気を使って
いるように見える・・・。
神獣にも色々とあるのかもしれないなぁ
店員「お待たせしました~」
透明「おお~~~っ」
ちび「わぁ~」
ゴル「こいつは」
次々と運ばれてくる料理は、見た目も色も
一級品ばかり
こちらの世界で言うところの、フランス料理
のような綺羅びやかさがある
透明「いただきま~す」
ちび「いただきま~~~~す」
ゴル「こいつは、すげぇ~な~」
3人「パクッ」
透明「」
ちび「ん~~~~っ」
ゴル「うお~~~~~っ」
3人「上手~~~~いぃぃぃ
うめ~~~~~~っ
うわ~~~~~~~っ」
大絶賛
おいしい食事に舌鼓を打ち、大満足の中
次の日を迎える・・・
いよいよ、王樹探索だ
続く・・・。
昴と透明先生のお店
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