異世界冒険譚・14
異世界冒険譚・14
店員「いらっしゃいませクーニャ様
門番のライクから、お話は聞いています
その方が、迷い人さんですね」
ちび「お邪魔するよ~
こいつが透明だ身元はオイラが保証する」
透明「・・・・エ・・・。」
ちび「エ」
店員「」
透明「エルフきた~~~~~っ」
美しい容姿、とんがった耳、人とは思えぬ
神秘性を纏った、まさにエルフがそこに
ちび&店員「」
透明「あっ す、すみません
ちょっと、テンションが」
店員「あははははっ 面白い人ですね
私は、ルクルクと言います」
透明「私は、透明と言います
よろしくお願いします・・・ところで・・・」
ルク「」
透明「ルクルクさんは、人族じゃないですよね」
ルク「えっ、あっ
私は、エルフィと人族のハーフです
ただ・・・」
「ぽかっ」
透明「あいた~~~~っ」
ちび「こら透明
エランは、立派な人族だ変なこと言うな」
透明「えっあっご、ごめんなさい」
やばい勝手に種族分けしちゃったけど、
もしかして、これって人種差別になるのか
それに、エランっていうのは、こちらで言う
エルフのことみたいだ・・・。
透明「すみませんこの世界に来て、まだ間もなくて、
そ、その~・・・」
ルク「だ、大丈夫ですよ 気にしていませんから」
ちび「ルクルクとやら、すまんな
こいつがいた世界には、エルフィが見えない
存在らしくてね
透明エルフィと人族のハーフ以外にも、
獣族とエルフィ、人と獣族のハーフもいるが、
それらの者は、自分がどちらの種族かを
自由に決められるんだ
だが、色々と問題もあってな」
透明「すみません 私の世界でも、そういったことは
色々とあるので、よくわかります
ルクルクさん 本当にごめんなさい」
ルク「大丈夫です それにしても、透明さんの世界は
不思議ですね
エルフィが見えない世界って、自然は保たれて
いるのですか」
透明「はい・・・でも、やはりエルフィが見えないため、
自然を普通に破壊してしまうことも多くて、
沢山の問題を抱えています
私の世界でもエルフィが見えれば、きっと自然との
関係も節度をもって対応できると思うのですが・・・。」
ルク「そうですか・・・でも、それも神様が決めたこと
なんですよね
きっと、何か解決できる方法があるのだと思います」
透明「そうですね・・・ありがとうございます」
ちび「さて、誤解も解けたところで、換金してもいいかい」
ルク「あっそうでしたね
素材の方を見せていただけますか」
ちび「うむ コレじゃぁ」
ルク「」
あれルクルクさん、驚いている
ルク「こ、この核は、どこで」
ちび「これは、わしらの森で発生した害獣のものだ」
ルク「こんな立派な核を見たのは初めてです」
透明「えっ」
ちび「そうであろうそうであろう」
ルク「特に、この大きな核・・・相当苦労
なさったのではないですか」
透明「えっえっ」
ちび「もちろんだ 少しは色をつけてくれよ」
ルク「わかりました 少々お待ち下さい」
ルクルクさんは、お店の奥へ走って行った・・・。
透明「あの~あの核ってそんなに」
ちび「そりゃそうだよ
透明が討伐したボスは、結構強い方の害獣だ
普通なら、ある程度準備をして複数人で
討伐しなくちゃならない相手なんだよ」
透明「そ、そうなんですか・・・・」
それで、ちびにゃもあの時、驚いていたんだ・・・。
ルク「お待たせしましたこれだけ質の良い核ですので、
1260キュラでよろしいでしょうか」
ちび「うむ十分だ良いだろう透明」
透明「うっす、すみません通貨の価値が
よく分からなくて・・・」
ちび「あっそっかそこから教えないとな」
通貨の価値が分からないというのは、
これほど不便なものなんだ
私は、なんだか恥ずかしくなっていた・・・
続く・・・。
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