異世界冒険譚・8

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異世界冒険譚

人間以外の種族となると・・・

異世界的には、エルフドワーフ獣人族

他にも、色々と想像を駆り立てられる

透明「クーニャ様は、他の種族の方とも

   交流があるんですか

ニャ「(もちろんあるぞエルフィなんかは、

    よくこの森にも来るからなぁ~)」

透明「エルフィ

ニャ「(う~んお前さんの認識だと、妖精って

    言うのがそれに当たるかな)」

透明「へぇ~妖精って、種族として扱われて

   いるんですね

   私のいた世界でも、妖精はいますけど、

   人間には認識しづらい存在なんです

ニャ「(ほうそれはまた、面白いなぁ~

    妖精を認識できないというのは、

    どういった理が働いているのだろ

    お前さんの世界のことをもっと知りたく
  
    なってきたぞ)」

この後、少しクーニャ様とお互いの世界の認識を深め

ていったのだが、この世界では妖精はその他の種族と

当たり前に共存しているらしく、妖精の力を借りることで

いわゆる魔法の使用もできるらしい

私は、クーニャ様との話が面白くて、なかなかその場から

出立できずにいたが、流石に向かう場所が遠いため、

そろそろ出発せざるおえなくなったしまった

透明「クーニャ様本当にありがとうございました

ニャ「(いやいやわしらも楽しかったぞ)」

透明「あ、あの~最後にひとつだけ、お聞きしても

ニャ「(なんだい)」

透明「クーニャ様は、わしらって言っていますが、

   何故、複数形なのでしょうか

ニャ「(なんだ、気づいてなかったのか)」

透明「えっ

森がざわつき出す

ニャ「(わしらは、この森そのものなんだ

   森の木も水も、花も岩も風も、全てわしらなんだよ

   だから、透明はこの森、つまりわしらに包まれて

   いるということなんだ)」

透明「そ、それじゃぁ~さっき、湧き水を頂いたのも

ニャ「(わしらの誰かが、透明を助けたんだろうね)」

透明「そうでしたか・・・本当にありがとうございました

私は深々と森に頭を下げる

ニャ「(・・・透明はちゃんと礼節を重んじる良い人間

    何だなぁ~・・・よしコレをもっていけ)」

そう言うと、クーニャ様は、小さな翡翠のような石

手渡してくれた・・・。

透明「これは

ニャ「(本当は、やってはいけないんだけど、神様も

   透明が良い心の持ち主なら渡しても良いって)」

突然、石が光出す

「(ぽはぁ~)」

透明「

ニャ「(まだ、生まれたばかりのわしらの子だよ

   わしらとは、意識でつながっているから、

   道案内にはなると思ってね)」

透明「か、か、か、かわいい~~~~~

クーニャ様をさらに小さくしたような、もこもこの子猫

私の手のひらに包まれている

クーニャ様が大人とすれば、この子は、ちびにゃ

いったところか

ちび「・・・よう透明よろしくな

透明「

お、お口が悪い

ギャップ萌狙いかぁ~~~~~

く~~~~~ぅどちらにせよ、可愛い~~

ニャ「(こら口が悪いぞ)」

ちび「は~い

ニャ「(それじゃぁ、透明気をつけてな

   透明に神様の加護がありますように)」

透明「ありがとうございました

   クーニャ様もお元気でそれでは

旅は道連れ、世は情け

クーニャ様の気遣いに感謝しつつ、ちびにゃとの

冒険が始まる

        続く・・・。

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