原点へ・・・。・18
原点へ・・・。・18
雪乃「ううっ・・・
(どうしたら、此れ程の恨みを集める
ことができるのだろう・・・。)」
祟りを身に宿してハッキリとわかることは、
この祟りを起こしている人の想いは、
100や200の思念ではなく、もっと多く
強く陰惨な想いによるものだということだけは、
理解できる・・・。
この時代の祟りは、人の感情や想いが念となり
構成している・・・。
人の思念が織りなす法陣式のような存在
それこそが祟りの本当の姿でもあった
祟りをどのように視てとるかは、能力者の視え方で
決まってくるが、大きく2つのパターンで分かれている
一つは、万物を司る形状としての構成
もう一つは、数式に当てはめたような数の構成
どちらも同じことではあるのだが、視え方が違えば
その対策法も変わってくる・・・。
要するに、現代的に考えれば文系と理数系の考えの差
に近い解釈をしてもらえれば分かりやすいかもしれない
文章の意味を書き換えるように呪解するのか
難解なパズルを解き明かすように呪解するのかは、
術者の腕に掛かってくる・・・。
しかし、祟りを認識できたとしても、必ず呪解できるか
どうかは、分からない
それは相手が、常に形代の身体を蝕み続け、
一方向ではあるが、意識が働いている存在である
ということ・・・。
実は、そういった意味でも、形代となった者には、
大きなリスクが存在する
祟りを無理やり引き剥がし、身に受けることでの
副作用として、祟りの進行と効果が急速に上がる
という恐ろしいもの
だからこそ術者は、限られた時間の中で、
これらの方法で呪解ができなければ
待つものは、決まっていた・・・。
雪乃「(くっ・・・侵食が早い・・・急がないと・・・。)」
身体の中で虫が這っているような、嫌な感覚が常に
襲ってくる
体内の熱が上昇し、吐き気と動悸が交互に起こる・・・。
その間も、耳の奥に直接語りかけてくる恐ろしい声
こうやって、祟りを受けた者を、徐々に身体の中から
そして、心の内側から破壊しようとしてくる・・・。
雪乃「負け・・・ない・・・。」
意識が飛びそうになりながら、心が壊れ、
発狂しそうになるのを抑え続ける
続く・・・。
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