ちょっとずつ、ひとつずつ、自分の軸をブラッシュアップしていく。2020年、ちょっと心がけてみたいこと
2020年上半期の運勢本、発売されました!
詳しいことは本で書かせていただいたのですが、お読みいただくときの補足になりそうなことをブログで書いてまいります。
今回は、地の時代から風の時代へ向かう1年の「向き合い方」的なところです。「地の時代から風の時代へ」というのは2020年末、みずがめ座で土星と木星が同じ場所に巡る20年に一度の一大イベント、「グレートコンジャンクション」が起こるという話で、ここで詳しく書きました。
で、けっこうな方が「1年以上あとの話を今されても……」と思われただろうと思うのです。そんなことより明日とか来週の見通しのほうが即戦力になるわけです。そもそも3日後くらいまでしか予定が頭に入っていない私が申し上げるのもナンですが、今書いている理由は
- 人は「今日から星がこうなります。だから変わりましょう」と言われても変われないから
- ギュインギュイン居場所を変える星ではないから
- 春からお試し期間があるから
ということになります。誰ですか「4.ブログに書くことがないから」と付け足そうとした人は(押入れから釘バットを出しながら)というのは冗談ですが、ちょっとご説明してまいりましょう。
1.人は「今日から星がこうなります。だから変わりましょう」と言われても変われないから
人はたやすく変わることはありません。それは意思が弱いとかやる気がないということではなく、そういうものだからです。長いあいだ培った性格や人格、考え方といったものは、ときどき人をこじらせてしまうこともあるにせよ、どれもが自分の一部であり宝物です。「今日から星回りが変わりますんで!」と言われてアッハイと変わることができたなら、すごいけどちょっと心配になります。変化といっても振る舞いは人それぞれ。大きな変化であるほど、自分という唯一無二の存在にぴったりの選択ができるよう時間をかけて「どう変わっていきたいか」を見きわめることが大事だと考えています。
2.ギュインギュイン居場所を変える星ではないから
これは星回りのお話になるのですが、地球に近い星ほど日々に与える影響を感じやすいのです。月や太陽、金星、水星、火星あたりは活かしていきやすいのですが、たとえば天王星や海王星、冥王星などは「あとになって振り返ってみれば、あの時期こうだったかも」くらいの影響であることが多いのです。木星は1年に一度、土星は2年半に一度居場所を移します。そうしたことから、「何か起きたら対応すればいいや」ではなく、ある程度見通しを立てて動いたほうが活用しやすいだろうと考えます。
3.春からお試し期間があるから
グレートコンジャンクションが起こるのは2020年12月22日ですが、実は3月22日に土星は居場所を移し、グレートコンジャンクションが起こる場所に向かいます。木星が巡っていませんが、2年半滞在したやぎ座を離れ「ほなお父さんちょっと行くわ」という感じでみずがめ座に移るのです。まあ7月頭に「やっぱ戻ってきたわ」とやぎ座に帰ってくるのですが、この間ちょっと「風の時代の難しさ」を垣間見るようなことが起こりやすいのです。通信。コミュニケーション、知性といったものについて「発展は必ずしもいいことばかりでもない」ということを、感じるような出来事が多くなりそうです。ここで、風の時代の本格始動を前にビシッと背筋を伸ばすようなことがあるのかもしれません。
といったわけで、くどくど書きましたがまとめると「2020年は1年かけて、来るべき風の時代に向けて自分をチューニングしていこうぜ!」という話になります。お金やモノをたくさん持つことや権威が重視される「地の時代」から、知性やコミュニケーション、シェア、流動性といった価値観が重視される「風の時代」へ。自分にとって何が「今」、大事なのか。そんなことはそのときになって初めて考えても、必ず取りこぼしや認識ミスが起こります。もちろん人生というものはどれだけ一生懸命考えても正解などというものはないのですが、自分以外に自分のことを考えてくれる人など、いないのです。
ひとつひとつ考えながら、自分を最適な状態にチューニングしていく。そのために占いを「使う」という姿勢が、私は占いとの健康的な付き合い方であろうと思います。「そういう時期なのか。ならばこうしよう」という、姿勢ですね。
基本方針として胸に刻んでおきたいのは、「自分の軸をブラッシュアップする」ということなのではないかなと思います。どなたも自分なりに軸を持って頑張っておられるはずです。それを、今の年齢と今の時代なりのベストなものに、磨き上げていくことが大事なんですね。
時代が変わったからといっていきなり「こうしよう」と思っても、軸のない状態ではどうにもブレやすいですし、何より不安でしょう。
自分に確固たる軸があるとは考えにくい人もおられるかもしれません。大丈夫、幸いにして2020年12月中旬くらいまでは自分のなかの「何があっても決して消えることがない火」を見出しやすいときです。その火をしっかり守っていく、ということを心がけてみると、自然と軸はできてくるのではないでしょうか。「軸を作るぞ!!!」と奮起して作れるものではありませんからね、そんなふうにしてゆったりやっていきましょう。なんせ、1年も先のお話ですから。
まあ毎年「このあいだ正月が来たと思ったらもう年末」と言っている私が申し上げるのも、本当にもうなんなんだって感じですけれどもね(※今年も言った)。
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