カモ~~~ン~ヌ!・8

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カモ~~~ン~ヌ・8

透明「一郎さんの足りない色は、

   24ルートの中央に位置する

   業徳のグラフの中の一つ

   家徳を司るルートになる

一郎「家徳

透明「家徳というのは、ご先祖様からの

   加護と血脈に対する優位性を言うんだけど、

   もう少しわかりやすく言うと、

   代を重ねるごとに強くなる家系の力

   表すものなんだ

一郎「家系の力

透明「これは重要なことだから、しっかりと

   頭に入れておいて欲しいのだけど、

   家徳というのは、家系の力

   すなわちこの家徳が、ある一定のラインまで

   高まっていないと次世代を継ぐという方向が

   定まらないことが多いんだ

   つまり、結婚や出産なども、この家徳が

   ある程度高まってはじめて、現実味が帯びて

   くるものなんだよ

一郎「つ、つまり、俺にはその家徳がまだ

   足りないってことですか

透明「そうなるね

   家系の力は、その血を受け継ぐ人

   その者の力に直結する上に、家徳の向上は、

   子孫の責務でもあると言われている

   少し話が仏教的になってしまうけど、

   この世に生を受けた者は、業徳という概念に

   よって、死後の世界が変わってくる

   その中で、徳というものはその修業場である

   現世での成果であり、生きてきた証でもあるんだ

   この世の中には、徳とつく事柄は沢山あるけど、

   どの徳にも意味があって、その人の人生を彩る

   大切なものとなる

   そして、家徳はその家系のご先祖さまが

   子孫に加護として与え、それと同時に家徳を

   繁栄させて欲しいと残した願いでもあるんだ

   だからこそ、他の徳と同じように積むことも

   できて、生きてきた証の一つに数えられるんだよ

一郎「業徳の考えは、先生から前にも聞いていますから、

   何となくわかるんですけど・・・。

   俺、名前は一郎のくせに三男ですし

   家徳を継ぐワケじゃ無い気がするんですけど・・・

透明「それは、一文字違いの家督の話だね

一郎「えっ違うものなんですか

透明「うん

   家督というのは、確かに家を継ぐものだけど、

   それは、その家の土地や財、商売や地位といった

   物質的なものを継ぐことでしかないよね

   もともと家督は、それを引き継ぐ代わりに

   墓を守るということがセットに考えられて
   
   いるものなんだけど、ここで言う家徳は、
  
   血を引き継ぐものだから、一般的に言われている

   家督とは違ってくるんだ

   つまり、その家系の血を引き継いで産まれた者

   全てが、その家系の徳を得ていて、それと同時に

   家徳を積むことができるんだ

一郎「ちなみに、女性はどうなんですか

   結婚したら、別の家に嫁いだりするから、

   家徳も結婚した相手の家徳に変わるんですか

透明「それも、家督の方になるね

   その場合は、お相手の家を引き継ぐという

   目に見えた引き継ぎでしか無いからね

   家徳は、血を受け継ぐことだから、女性が結婚して

   そのお相手の家に帰依したとしても、血は変わらない

   つまり、結婚した女性の家徳は、自分自身の実家の

   家徳を引き継いでいることになるんだ

一郎「そ、それじゃぁ~その家徳さえ高めることが

   できれば、俺も結婚できるんですか

透明「一郎さんは、木人図の幹にいるし、他のことは

   問題ないみたいだから、この家徳さえ向上させる

   ことができれば、その確率はとんでもなく上がるよ

次回、この大切な家徳をもう少し詳しくお話します

   

           続く・・・。
   

   

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