長者の極意・7
長者の極意・7
英雄「兄貴・・・。」
透明「んっ」
英雄「お願いがあるんですけど」
透明「無理」
英雄「ええ~~~~~っ
まだ、何も言っていないじゃ
ないですか~~~」
透明「はははっどうせ、お抱えの占い師、
顧問になってくれって言うんでしょ」
英雄「うっそ、その通りですけど・・・」
透明「断る理由は2つ
一つは、私は高いよ」
英雄「お、お金ですか」
透明「意外かな」
英雄「ちょ、ちょっと・・・」
透明「占い師と言えど、慈善事業じゃない
その上、顧問となれば、それ相応の
時間と会社に対する責任、知識を要求される
私の出来うる限りの時間と、全力でサポートする
だけの知識を買うのだから、それ相応の報酬は
約束してもらうことになる
もちろん、その分だけの結果は残してあげられる
とは思うけどね」
英雄「ちなみに・・・おいくらですか」
透明「君の会社の月の利益、半分を毎月」
英雄「ええ~~~~~~っ」
透明「もしくは、年間利益の5割でも良いよ」
英雄「そ、そんなの・・・」
あれあれ、失望させちゃったかな
透明「ボッタクリだと思った」
英雄「うっ・・・そこまでは・・・」
透明「くすっ だから、私を顧問にするのは
止めたほうがいいよ」
英雄「兄貴・・・もしかして、俺の会社の
顧問に成りたくないから、
吹っかけているですか」
透明「んっそうじゃないよ」
英雄「えっ」
透明「私には、君にその覚悟があるかどうか
を知ることの方が大切なんだよ」
英雄「どういう・・・」
透明「君は、占い師をただの占う人と見ている
たかが占いに、そんな大切な資産を渡せない
そう思うのが普通なのかもしれないよね
ただねもし私が君の会社の顧問になる
となれば、そんな考えの浅い人について行く
ことの方が、怖いんだ」
英雄「」
透明「その会社の顧問になるということは、
私は直接的に経営に携わることになる
そして、その判断を君に押し付けることにも
なるんだよ
そこまでの信頼を私にしてもらえるのかどうか
私の意見が通らないのであれば、私が顧問である
必要はないからね
それに、多大な報酬をもらっておいて、
何も成果を生まないどころか、マイナスを起こす
のでは、本末転倒でしょ
君が私を雇う覚悟も必要だけど、私も君の会社を
全身全霊で守るという覚悟も必要だということなんだ」
英雄「・・・・す、すみませんでした
俺・・・浅はかなことを・・・」
透明「そして、もう一つは
君がまだ、努力していないということ」
英雄「えっで、でも、俺・・・会社をここまで
守ってきた実績はあると・・・もちろん、
努力をしてきたつもりです」
透明「でも、迷っているよね」
英雄「うっ」
透明「私が言いたいのは、今の迷いを自分で解決する
努力ができていないということ
必死で頑張って、業績を伸ばして、努力して
いるのは知っている
ただ、それでも迷いは払拭できていないよね
それは何故か
それは、君自身が確固たる自信を持っていない
からなんじゃないのかなぁ」
英雄「・・・・確かに・・・そうです・・・よね・・・」
透明「きつく聞こえていたら、ごめんね
でも君が今日、ここにいるのは、そのことを払拭したい
からだと、私は理解している・・・。」
英雄「あっはいそうでした」
透明「そう考えれば、今日、君が私に頼むのは、
顧問になるという話ではなく、
何をどんなことを学べばよいか
を聞くことが先なんじゃないのかな」
英雄「そ、その通りです
そっか・・・俺、また人に押し付けることを
考えていたんだ
自分で学んで、自信をつけなくちゃ、
兄貴の言葉も、耳に入ってこないですよね
それに、もし俺が兄貴の言葉を参考程度に
捉えて失敗したら、俺はそれを兄貴のせいに
してしまうかもしれない・・・。
はぁ~~~~っ・・・情けねぇ~
兄貴俺は、何を学べば良いですか」
くすっ 切り替えの早さは、武器になる
でも、会社を守るという意味では、
これでも、ちょっと甘やかしすぎかな
透明「もし君がこの先、占いとしての知識を学び
私の言葉の意図を取れるようになれれば、
本質的なことを理解できるようになる
そこまで行ければ、私なんて必要ないよ
でも、もし、その時、まだ私に同じ願いを
言えるのであれば、その時は、私が君の
会社の顧問に無償でなってあげるよ」
英雄「ほ、本当ですか お、俺、頑張ります」
さて、ここからが本番だ
続く・・・。
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