長者の極意・3
長者の極意・3
しかし、よく喋るなぁ~
鑑定が始まってから、10分間・・・
一人喋りっぱなしだけど、疲れないのか
英雄「兄貴~聞いてます」
透明「あう、うん聞いてるよ」
英雄「それでですねこの前、取引先の社長が、
言うんですよ~~~
君は、こんなもんじゃないだろうって」
透明「う、うんそれで」
英雄「それを聞いてピ~ンときましたねぇ~
そうか俺は、こんなものじゃ無いと
思われているんだって」
透明「(社交辞令って言葉を教えてあげた方がいいのか
しかし、無邪気というのか、何というのか・・・。)
その社長さん、海外の人」
英雄「そうですあの人は、海外でも有数なセレブで、
色々な事業を立ち上げてるんですよ~」
透明「(なるほど、相手はかなりやり手な人なんだね
新しい商品の売り込みにも余念がない・・・っと)
それで、その人から何を買ったの」
英雄「これです」
もってきたんかぁ~い
やけに大きな荷物を持っていると思えば、
カバンの中から、ケッタイな機械がでてきたぞ
透明「それって・・・。」
英雄「シミ取りのエステマシーンです
こ・れ・が~海外のセレブで大人気なんですよ~」
透明「・・・・これ、いくら」
英雄「○○○○円です安いでしょ」
透明「却下」
英雄「ええ~~~~~っ」
透明「今なら、生産ストップできるでしょ
その商品は無理だよ」
英雄「どうしてですか」
透明「今の君の機運だと、確実に失敗する」
英雄「そ、そんなこと、やってみなくちゃ
わからないじゃないですか~~~~」
透明「それじゃぁ~、やってみれば」
英雄「えっ・・・・・止めます」
透明「あれっ素直だねぇ~」
英雄「だってこの前も、兄貴に言われてたのに
やったら、失敗したじゃないですか~」
透明「ちょっとは、学習したみたいだね」
英雄「ううっ」
私は、彼の会社の顧問をしている訳ではないが、
彼は会社の方針を決めるのに、意見を求めてくる
まあ、失敗は火を見るより明らかなのだが
こういった、勢いのある社長さんは、足元が
見えなくなってしまうことが多いため、
少しきつく言わないと聞いてもらえないこともある
まあ、彼の場合は、何度か失敗を経験して
学習したみたいだけど・・・
次回、英雄くんが意外な問いかけをしてきます
続く・・・。
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