原点へ・・・。・1

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原点へ・・・。

ピチョン・・・ピチョン・・・

とある山の中・・・

私は、年に一度山に籠もっていた時期がある

その山には、聖域とされる小さな洞窟があり、

洞窟は、外界と切り離された特別な場所でも

あった

そして、この場所は私にとっても思い出深い場所・・・。

透明「はぁ~・・・ここも変わらないなぁ~

   さてと・・・。」

徐に、洞窟内の小さな円形状の岩の上に座る透明

透明「ス~~~ッ

大きく息を吸い込み眼を瞑る・・・。

これからのお話は、遠い昔のお話・・・。

未だ世が乱れ、人々が神に救いを求めていた時代の

小さな小さな物語

この話は、彼女の記憶が始まった時から語られる・・・。

(・・・これは・・・ナニ

    冷たい・・・・眠い・・・・

          白くて光って・・・・)

その日は、季節外れの雪が降っていた・・・

ザッザッザクッ

誰かが近づいてくる

神主「・・・なんと、こんなところに

辺りを見渡している・・・

神主「なんと気丈な子よ

   こんな寒い中、泣きもせず雪を見ておるとは・・・

大きな温かい手が、私を包み込む

神主「おお~おお~めんこい子じゃぁなぁ~

   今、温かい場所へ連れていってやるからな

私は、こうして神社の預かりモノとなった・・・。

まだ、神仏が分け隔ての無い時代

多くの人々が、必死に生きるために生きていた時代の物語

皆様、最後までお付き合いくださいね

       
           続く・・・。

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