2019年12月26日、やぎ座日食。2020年という未来に触れてみよう。スタート地点は、いつも自分だから。
12月26日、やぎ座で新月が起こります。この新月は日食で、午後に日本全国で日食が見られるとのこと。東京では残念ながら曇り→雨の予報が出ていますが、これはもしかして……雨女すぎて「大雨女」と呼ばれる私が呼んだ雨雲でしょうか(∪ ´ω` ) 旅行やキャンプに台風直撃とか、厄除けに出かけた先で記録的大雪になって立ち往生とか、実に豊富な実績がありまして……。しかしご安心ください、曇っても雨が降っても、占い的には日食のパワーはいかんなく発揮されます。でっでも、あなたがお住まいの場所ではご覧になれるといいですね。
さてこの日食によって、運勢的にはもう2020年に片足を突っ込んだような状態になる人が多いだろうと思います。いやもう全身でざぶんといく人もいるだろうと思うのですが、2020年を待たず行動を起こしたくなる、うずうずして起こしちゃうという感じです。とてもエネルギッシュで、パワフルな「はじまりのとき」です。
もともと、この12月はどこか、今を生きながら来年のことをあれこれ思い浮かべる時間が増えていた人は多いのではないでしょうか。これは年間テーマを司る木星が12月頭にやぎ座に巡り、2020年を通して実現していきたいテーマがスタートしていることと関係しています。この木星と重なり合うようにして起こるのが、「はじまり」を意味する新月。いつもの新月と比較すると、日食の場合は「スーパー新月」と言っても過言ではない強い力を持っているのですが、加えて今のやぎ座には土星と冥王星も入って5星がぎゅっと固まっています。
- 長いあいだコツコツと下積みを続けてきたことを、実行フェーズに移す
- 世のため人のために何ができるかを考える
- 生まれ変わったような気持ちで、新たに頑張る
- 挫折や孤独など、暗い場所から這い上がっていく
ということが、揺るがない強さをもって実現されていく。そんな、日食のタイミングとなります。なかには、大きな挫折を経験し、ずっと立ち上がれずにいた人が「よし」と、自分らしい人生を取り戻していく決意をなさることも、あるかもしれません。
慌てなくて大丈夫です。日食の影響というのは、ピンポイントで感じる人は多いのですが、人によっては1ヵ月くらいかけてゆっくりと「よ〜〜〜〜〜〜し」と感じていく人もいます。今はちょっと無理、と思われるならばそれでも大丈夫。でもしばらくは、浮上しやすい時期であることは、心の隅に留めておいてみていただけたら、私はとても嬉しいです。「いつもいつも考えていなければいけない」なんてことはありません。あなたが必要とするときが訪れたら、必ず思い出せますからね。
『扉のかたちをした闇』という詩集があります。これは江國香織さんと森雪之丞さんが「連弾詩集」というかたちで、まるでピアノの連弾をするように1冊の本を編んだものです。そのなかの「未来に触れるなら」という詩がこの日食にぴったりだと思ったので、ご紹介しましょう。
「未来に触れるなら」
弱さは
それを認めた時
強さに変わることがあります
怖さは
それと闘ううち
勇気と呼ばれたりもします
だから逃げずに
壊さずに
もう少しだけ騙していましょうね
自分を
虚しさは
迷子のように抱きしめてやると
意外と夢に染まりやすいのです
醜さは
隠そうとさえしなければ
幾つかの困難からあなたを救います
だから恥じずに
暴れずに
もう一度だけ触れてみましょう
未来に
(『扉のかたちをした闇』より)
挫折はできたら味わいたくないものです。孤独も、できたら感じずにいたいものです。そうした経験も成長につながるよ、強くなれるよというのはよく言われることですが、そういうのは成功した人だからこそ言えることだったりもします。弱っているときには、強すぎる考え方というのはあるものです。正論とか、効率とか。
ただ、泥沼から立ち上がらせてくれるのは「誰か」ではないのですよね。たとえ人がきっかけをくれたとしても、その人の手をつかもうとするのは「自分」です。強いて言うなら、その人が自分のところに来てくれるように頑張ったのも「自分」なんです。なんでも自分がスタート地点です。
今がうまくいっている人も、今はしばしの迷子でいる人も、未来に触れてみませんか。元気な人はむんずと掴んでもぎゅっと抱きしめてもいいです。元気がない人は、そうっと撫でるだけでも、素敵ですよ。
そんな、日食です。
どなたにとっても、良い日食となりますように。
2020年上半期の運勢が本になりました。前に進もうとするあなたの、支えとなることができましたら幸いです。星座ごとの分冊版もあります。
『2020年上半期 12星座別あなた運勢』の内容は、幻冬舎plusからお試しでお読みいただけます。