異世界冒険譚・32

異世界冒険譚32

洞窟の奥から、地響きのような音が

エレ「来るぞ

透明「

ちび「

暗闇の中、無数の赤い光が押し寄せる

透明「ううっ予想はしていたけど・・・

ちび「む、虫~~~っ

見た目には、あまり口にしないほうが良い害虫

・・・どの世界にもいるとは思ってたが、

やはりいるのね

その大きさ、一匹、約1メートル

突然エレさんが、飛び出す

その手には、チャクラムのような武器

エレ「はあ~~~~っ

次々と、虫を切り裂いて行く

透明「ううっ触りたくないけど

   ・・・速化歩法・・・。」

ちび「透明

一瞬にして、間合いを詰め、次々に害虫の眉間に

拳を叩き込む

実は複数相手は得意な方だが、やはり触りたくない

ちび「ふ、二人とも、すげ~~~っ

   よ、よ~し

   おいらだって~~~~~

   え~~~~~~い~~~~~

不思議な光景

何故か、ちびにゃの周りだけ、害虫が避けている

透明「(もしかして、ちびにゃって、虫避けに

   なるかも・・・。)」

頭の中で、虫よけのコマーシャルソングが流れている

ちび「な、何でだよ~~~~

   かかってこいよ~~~~~

エレ「くすっ

透明「(あれ今、笑った

   しかし、エレさんの動き・・・。

   どこかで・・・。)」

エレさんと私は、付かず離れずで

次々と害虫を撃破してゆく・・・

しばらくして・・・。

エレ「はぁはぁはぁはぁ

透明「はぁはぁ~~~~終わった~

いったい、何匹いたのやら

害虫自体は、それほど強くは無く、

こちらの世界ほど早くもなかったが、

とにかく、見た目が・・・

エレ「・・・やるな・・・透明・・・。」

透明「・・・ど、ども

初めて、エレさんから近づかれた

気がした・・・

次回、王樹の最深部へ・・・。

       続く・・・。

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