異世界冒険譚・29

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異世界冒険譚
・29
しばらくエンヤの町を歩く3人・・・。
ニーゼとは違い、自然と町が一体となった
美しい風景が広がる
ゴル「おっ
ここだ
」
透明「うわ~っ
おとぎ話の建物みたい~
」
そこには、生きた木と一体となった建物が・・・
エンヤの協会の扉は、他の家と違い、手で開ける
タイプのモノ・・・分かりやすく言うと、
西部劇の酒場のような作りだ
透明「お邪魔します・・・。」
ゴル「こんちわ~
」
ちび「お腹すいた~
」
またですか

透明「ちびにゃ、さっき非常食食べてなかった
」
ちび「だって、さっきからいい匂いがするんだもん
」
ゴル「確かに、ここは酒場兼協会ですからねぇ~

エンヤには、美食があるって評判ですし
」
ちび「ゴクリッ
」
透明「ご、ゴルさん
煽らないで
」
ゴル「はははっ
用事が終わったら、何か食べよう
」
透明「まったく
」
というわけで、協会の受付へ・・・。
透明「こんにちは
ニーゼから来ました、
透明と言います
」
受付「ああ・・アンタが・・・
」
透明「
」
ゴル「アカツさんから、言われて来たんだが、
話し通ってるよなぁ~
」
受付「ええ
どうぞこちらへ・・・。」
そう言うと、受付の人が奥の部屋へ案内してくれる
受付「どうぞ、こちらで待っていてください
申し遅れたが、私はエンヤ協会の受付の
タラクと言います。
何かありましたら、お尋ねください
それでは・・・。」
タラクというエランの男性は、ソソクサと
部屋を出てゆく・・・。
透明「・・・何か、怒らせちゃったかな
」
ゴル「ふん
ちげーよ
エンヤ領では、元々人間族に対して
偏見をもった奴が多いんだよ
」
透明「えっ
」
ちび「エランやエルフィは、自然と共存して
生きてきた者たちだから、人間が文明を
起こす際、沢山の自然を壊したことに
怒っている者も多いんだ
比較的、自然から生まれたエルフィの
方が理解があるんだけど、何故か、
エランの方が人間に対して高圧的に
接する人が多いんだ・・・
」
透明「な、なるほど・・・
」
ちび「それに・・・。」
透明「
」
「ガチャッ
」
客間の扉が開く
それと同時に、凄い勢いで空気の塊が
私達を襲ってきた

透明「な、なんだ
」
ちび「
」
ゴル「のわ~~~~っ
」
一瞬、息ができなくなった・・・。

「おまたせしたね
」
透明「
」
いつの間に
私達が座っていた椅子の前に、何者かが
平然と座っている・・・。
ゴル「な、な、なっ
」
ちび「・・・トア・・・。」
トア「久しぶりだね
クーニャ
」
透明「
」
トア「ああ、はじめましてだね
私は、エランの協会代表をしている
トアという
よろしく、頼むよ
」
透明「せ、精霊
」
目の前にいる人物は、とてつもなく強い
エネルギーの塊のような存在
妖精のそれとは、まったく別格の恐ろしいまでの
威圧感がある
それに、この姿は・・・。
トア「驚いたかね
私は、これでもエルフィの中で、
上位の存在だから、あまり人前には出ないんだ
それに、他のエルフィと違い、身体の形が
定まっているものでもない
だが、せっかくのお客さんだからね
人と同じ形で対応させてもらおうと思ってね
」
た、たまげた
水の塊が人の形で喋っている・・・。
ちび「トア
透明は、迷い人なんだから、
変な登場の仕方するなよ
」
トア「いや~っ
すまんね
」
ゴル「・・・・
」
ゴルさんが固まっている・・・
透明「と、ところで、トアさん
」
トア「何かな
」
透明「トアさんとクーニャ様は、知り合いですか
」
トア「ああ
それも話しておかないとね
クーニャは森、私は町の守護者なんだよ
」
透明「えっ
」
トア「あはははっ
驚いているね
普通は、町にいる守護者は人前には出ない
しかし、エランでは自然から生まれた
生き物であるエルフィは、神のもと、
皆平等の存在だから、こういった仕事も
任されているんだよ
だから、クーニャとはたまに、情報交換をして
いるんだ
」
ちび「はぁ~
言っちゃったよ

トアが守護者というのは、町の者でも
知らないはずだろ
」
トア「あっ
そうだった
いや~っ
今のは忘れてくれ
でも・・・君は迷人
君になら、言っても問題ないと思ってね
」
透明「は、はぁ
・・・でも、ゴルさんは・・・。」
トア「ああ、大丈夫
大丈夫
そこの人族には今の話は聞こえていないから
」
透明「えっ
」
トア「少し、耳が聞こえないようにさせて
もらっているんだよ
」
透明「ええ~~~~っ
」
そ、それで、さっきからゴルさん固まってるんだ
しかし・・・このトアという人・・・。
信用しても良いんだろうか
続く・・・。
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