異世界冒険譚・28
ゴル「見えたぞ
透明「・・・・・
ちび「・・・・・
さすがのちびにゃも空挺酔い・・・
ゴルさん、運転荒すぎ
一時、空挺を降りて休憩
透明「はぁ~~~~~っ
空気が美味しい~
深呼吸をした私は、面前に広がる光景に、
一瞬、息をのむ
透明「な、なんて、美しいんだ
エンヤの町は、超巨大な一本の大木の枝に
数カ所、町が点在しているようだ
巨大な枝には、1、2、3・・・。
3つのカプセル状のものが見え、その中に
町があるのがわかる
透明「こんな光景、見たことがない
凄い・・・
素直に感動していると・・・。
ゴル「さて、ここからは、一気に行くぞ
透明「えっ
ゴル「そんなキョトンとした顔するなよ
今、見てる一番上の町に空挺で一気に
登らなくちゃ町へは入れねぇ~んだよ
透明「ええ~~~~っ
ちび「うう~~~~っ
最後のラストラン
すごい勢いで、空挺が舞い上がり、
エンヤの町の上空カプセルに向かって行く
トドメを刺された透明とちびにゃは、
エンヤに着いても、しばらく空挺から
降りることができなかった・・・
しばらくして・・・
透明「はぁ~
ゴル「大丈夫か~
透明「す、少し、落ち着いた
ちび「お、おいらも・・・
ゴル「さて、そろそろ行きやしょう
透明「えっ
ゴル「決まってるだろ
エンヤの協会に挨拶にいかねぇ~と
透明「そ、そっか・・・
そんなわけで、早速、町へ入るための手続きに・・・。
門番「よし
エンヤの町にようこそ
透明「わぁ~~~
エンヤの町は、ニーゼとは全く違う様式の建物が
並んでいる
透明「も、もしかして、この町は、エランの町
ちび「いや
透明「
身体に色々な光を纏った人
透明「せ、精霊
ちび「せいれい
ここは、エルフィの町
透明の世界で言うところの、妖精の町さ
エンヤには、ルクルクさんと同じような、
エランの人が沢山いた
その上、妖精・・・いや、妖精の格上である
精霊がちらほら見て取れる・・・。
精霊と妖精の関係は、神と人間の関係に近い
人間が人生という修行を全うし、神に選ばれるのと
同じように、妖精も修行を終え、精霊となるものも
いるのだが・・・。
透明「(精霊って・・・神に等しい存在なんじゃ・・・。
それが、こんなに普通に暮らしているなんて
「ツンツン
透明「
透明「えっ
私の足元には、私の世界でも見ることがある、
妖精が
透明「ご、ごめんなさい
そう言うと、妖精の道を塞いでしまっていた
であろう足をどかす・・・。
妖精「ありがとう
透明「いえいえ、すみません、お邪魔してしまって
こんなやり取りをする日がくるとは・・・。
改めて、この世界のありようと、私のいた世界の
ギャップを感じさせられる・・・。
続く・・・。
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