異世界冒険譚・18

異世界冒険譚18

透明「ゴルさんもしかして、あの先に見える

   場所が湿地帯

ゴル「そうだあそこがグラーグスの寝床

   なっているらしいんだが、今はいない

   みたいだから、しばらく待つしか無い

しかし・・・距離取りすぎじゃないか

私の見立てでも、湿地帯までは約300メートル

はあるぞ

それでも、ゴルさんはここで戦うつもりらしいから、

魔法銃っていうのは、そんなに遠くまで届くと

言うことなのか

ちび「ゴルこんなところで、いつまで待つんだよ~

   鼻がモゲそうだ~

ゴル「す、すみませんクーニャ様

   しかし、グラーグスも鼻が良いらしいんで、

   これくらい離れておかないと、すぐに見つかって

   しまうんです

透明「ゴルさんその武器って、ここからでも

   狙えるものなんですか

ゴル「おうそれはバッチリだ

   正直、ここからでも近すぎるぐらいだからな

透明「す、凄いですね~

しかし、確かに鼻が麻痺してくる匂いだ

ここに何時間もっていうのは、厳しいなぁ~

ここは一つ

透明「ちびにゃあんまり長くここに滞在するのが

   嫌だろうから、昨日のヤツ出来ないかなぁ

ちび「昨日のやつ

透明「ちびにゃは、昨日、害獣の場所を見つけて

   くれたじゃないあれって、この森でも

   できない

ちび「う~ん・・・できるかも・・・

ちびにゃが目を閉じ集中する・・・。

ちび「・・・・いた

おお~魔物レーダー便利便利

ちび「でも、これって・・・・や、やばいよ

透明「

ちび「う、後ろから来てる

   こっちに向かってきてるよ~

透明「

ゴル「

ゴルさ~~~~ん場所違うじゃ~~~ん

私達は、急いで反転

グラーグスの影を肉眼で探す

ゴルさんは、魔法銃を構える

ゴル「・・・・。」

透明「・・・い、いた

敵との距離、約150メートル

凄い勢いで黒い物体が近づいてくる

透明「・・・・うっな、何だあれ

私がハッキリとグラーグスを捉えた時には、

距離は100メートルを切っていた

ヒュン

耳元で、風を切るような音がする

次の瞬間

グラーグスの身体に、赤い光が破裂した

透明「魔法銃

   すげぇ~~~~~っ

   炎が上がった

ゴルさんは、次々に魔法銃を打つ

透明「連射可能ってどうなってるんだ

   でも、これで

グラーグスの足が止まっている

ゴル「だ、だめだ全然効いてねぇ

透明「えっ

一旦足を止めたグラーグスは、私達の位置を

確認する為に止まっただけのようで、再び

走り出した

ゴル「透明撤退するぞ急げ

透明「えっ

ゴル「いいから、早く

透明「う、うん

私達は、荷物を捨て、一目散に走り出した

しかし、ゴルさんの走るスピードは、

グラーグスのスピードよりも明らかに遅い

これでは、すぐに追いつかれる

透明「ゴルさんそのまま走っって

私は、後ろを振り返り、グラーグスを迎え撃つ

覚悟を決めた

ちび「透明

透明「ちびにゃも、ゴルさんと一緒に早く

ちび「ふざけるなお前を置いていけるか

   オイラも戦う

おお~っちっちゃいのに、男前発言

透明「

目の前に、体長2メートルほどの黒い物体

現れる

透明「で、でかい・・・それに・・・

          キモい~~~~っ

グラーグスと呼ばれる魔物は、身体が熊のような

巨体を持ち、鋭い爪を有していた

そして、その頭部は・・・。

透明「頭がカエル~~~~~

   だ~か~ら~なんで、この世界の魔物は、

   こんなんばっかなんだよ~~~

もう、予想が追いつかないよ~

          続く・・・。

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