異世界冒険譚・17
異世界冒険譚・17
目標となる仕事も決まり、私達は
空挺なるものに乗りに向かう・・・
ゴル「これが、空挺さ
こいつは、協会が無料で貸し出している
ものだから、仕事の受注が終われば、
いつでも使えるって寸法さ」
透明「へぇ~でも、これって、どうやって
浮いているの」
ゴル「動力は、核となる鉱物で、地面からの
魔力との反発を使っているらしいぞ
そんな細かいことは後にして、
さっさと行くぞ」
透明「う、うん」
う~ん・・・地面からの魔力というのは、
私達の世界では磁力という感じなのかもしれない、
そう考えると、リニアモーターカーに近い
感じか・・・でも、磁力から外れれば落ちて
しまう可能性も高いから、やっぱり核石に
何らかの効果が付与されていると考えた方が
良いのかもしれないなぁ~
しかし、この世界は色々な意味で私達の世界
よりも、何年も技術が進んでいる気がする
それに、何よりも一番驚いたのは、全ての
原理が自然と共存しているということだ
正直、私達の世界は、何かを犠牲に成り立って
いるのが分かってしまう・・・
ゴル「おい透明
大丈夫か顔色悪いぞ」
透明「あっ、ごめんなさい
ちょっと、乗り物酔いしたかも・・・」
これは、ごまかしではなくて、事実だった
空挺の感覚は、今までに体験したことがない感覚
なんだか、自分が実際に浮いているように
感じるうえ、ものすごいスピードが出る
まあ、荒波に浮いた船が高スピードで進んでいる
感覚と言ったほうがわかりやすいのかのしれない・・・。
特に、ゴルさん・・・あなた、運転下手でしょう
マジで落ちそうで怖いんですけど
ゴル「よ~しなんとか着いたな」
透明「ううっ・・・この後、バトルとか、
地獄なんですけど・・・」
ゴル「はははっしっかりしろ透明
おっそう言えば、お前に渡しておきたい
もんがあったんだ」
透明「」
ゴルさんは、大きな袋から何やら出してきた
透明「これって」
ゴル「お前にやるよ
確かお前は、格闘スタイルで戦うって
言っていたから、これなら邪魔にならんだろう」
透明「ありがとうゴルさん」
ちょっと、テンションUP
ゴルさんが私にくれたのは、いわゆる手甲(てっこう)
というモノだ
こちらの世界では、鎧の腕部分のパーツだが、
武器が折れたときに、殴っても戦えるように、
手甲自体に爪のような小さな刃がついている
その上、肘までカバーがついている為、
剣で切りつけられたとしても、ある程度は
防げるようになっている
武器マニアとしては、たまらない一品だ
私は早速、装着することに・・・。
透明「おお~~~っやる気になってきた」
ゴル「俺らの常識では、直接殴り合って戦う
スタイルなんて奴はいねぇ~からな
だがこれなら、お前のスタイルでも役に立つと
思ってな」
透明「ゴルさん本当にありがとうでも、良いの
これって結構高いものなんじゃないの」
ゴル「俺が昔使っていた鎧のお古だから、気にせんでいい
それに、恥ずかしい話だが、この鎧は人から
もらったもんだから、お古のお古ってことに
なるなまあ、それでも大して高いもんじゃ
ねぇ~から、気にするな」
透明「それじゃぁ~、遠慮なく」
ゴル「おうそれに、これから討伐するグラーグスは、
素手だとちょっとな・・・。」
透明「どういうこと」
ゴル「まあ、自分の目で確かめたほうが早いだろう
とにかく、グラーグスは、あの森の先にある
湿地帯にいるから、行ってみよう」
透明「う、うん」
私達は、空挺をおいて歩きだした・・・。
空挺から1キロくらい歩いたか
森の中の小高い丘の上で、一旦足を止めた
ゴル「透明クーニャ様あそこ、見えますか」
透明「ちびにゃ起きてる
人の頭の上で寝るのは良いけど、そろそろ
起きて目的地についたみたいだよ」
ちび「う~ん・・・むにゃむにゃ・・・はっ
ご飯」
透明「ちびにゃ寝ぼけてないで着いたよ」
ちび「・・・・クンクン・・・うっくちゃい」
ゴル「確かに、酷い匂いですが、これもグラーグスが
いるために、色々なところが腐っている証拠です」
透明「グラーグスって、ものを腐らせるの」
ゴル「どうにも、そうらしい・・・滅多に現れねぇ~が、
何年かまえに農家に現れた時は、
畑の土が腐っちまったみたいで、大打撃を
被ったって話だ」
透明「土を腐らせるって・・・一体どんな・・・。」
次回、グラーグスとの死闘が始まる
続く・・・。
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