異世界冒険譚・11
ちび「や、やばい
透明「えっ
ちび「普段、あいつらは群れで行動して
いることが多いんだ
透明「なるほど・・・ということは・・・
森の奥から、ぞろぞろと先程のヤギトラが
這い出してくる・・・。
透明「1、2、3、4・・・・
ちび「ま、まずいよ
先程見た、ヤギトラが4匹
ヤギトラの角が3本生えた大きいバージョンが
現れた
透明「群れのボスってことか
ちび「と、透明
透明「・・・・。」
ちび「透明
透明「ちびにゃ
これは、逃げ切れないよ
だから・・・。」
ちび「た、戦うの
透明「うん
ちょっと、思うことがあってね
ちび「
さて、どういう順番で行こうか
さっきの、ちびにゃの戦いを見る限り、
この魔物は、力は強いけど、私が自分の世界で
対峙してきたものよりと比べれば、格段に弱い
透明「よし
突然、走りだす透明先生・・・
群れを撹乱しつつ、背後、横へと移動
透明「こいつらは、魔素の塊だから・・・
突きを鋭く
相手の身体にめり込ませる
ちび「
一瞬にして、4体が霧散
残すところ、ボス一匹
ちび「と、透明
透明「
さすがはボス
木々を蹴りながら不規則な動きで近づいてくる
だが・・・。
「ボコッ
透明「所詮、狙いは私
近づかなければできないからね
ちび「や、やった~~~~
透明すごい
おっと
そう言うと、ちびにゃが、ボスに近づく
透明「
ボスの身体が霧散してゆく
ちび「ぷはぁ~~~~
透明「あれ
ちび「これは、オイラの力を強くするために
取り入れたんだよ
透明「おお~~~っ
ちび「んっ
できることも増えたと思うんだ
魔素っていうのは、運気や念に近いものなのかも
しれないなぁ~
核になるモノには、それに見合った魔素が集められ
魔物や神獣に構成される・・・そう考えると、
私たちの世界の摂理に似ているような気も・・・。
ちび「それよりも、透明
透明「そ、そう
ちび「もしかして、チートってやつか
透明「い、いや、残念ながら、自分の力が上がった
感覚はないし、普通に疲れるし・・・はぁ~
やっぱり、チート能力は無いみたい・・・
ちび「いやいやいやいや
透明「それよりも、そろそろ森を抜けないと
暗くなってきた
ちび「う、うん
透明「ありがとう
何かちびにゃが、シオラシクなった気がする・・・。
次回、人間の住む町へ・・・。
続く・・・。
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