異世界冒険譚・9
クーニャ様と別れ、しばらく森を
西へ西へと歩いてゆく・・・
ちび「透明~
透明「えっ
ちび「ちびにゃ
透明「あっ
なんて呼べば良いかわからなくて
ちび「ああ~
今まで通り、クーニャで良いのに、
人間て、不思議なところを気にするよね
透明「そ、そうだね
ちび「ちびにゃって、どういう意味
透明「えっ
やばい、見た目でつけたとは言えない
先程のクーニャ様と違って、生まれたばかりの
クーニャ様は、人の心に直接は感化できない
みたいだから、ここはひとつ
透明「美しい羽を持つ者と言う意味です
ちび「おお~~~っ
ああ、私って、汚い大人・・・
透明「そ、そういえば、お腹空いたって
言ってたけど、ちびにゃは、なにを食べるの
ちび「う~ん
透明「あっ
ちび「そうそう
透明「ということは・・・。」
ちび「透明
透明「おお~っ
私も修行時代、食事は自分で調達してきましたから、
狩りはお手のものです
ちび「よし
いそうだから、行ってみよう~
おお~
しかし、異世界に来ても、修行時代と同じとは
山修行のときは、木にぶら下がっていた蛇を
よく獲り、血抜きをしていただいた・・・
修行は、心身の強化だけでなく、命の重さを知り、
命をありがたくいただき、命をつなぐことを学ばされたが、
異世界でも同じことを学ぶことになるとは・・・。
そんなことを考えながら歩いてゆくと
ちび「透明
透明「は、はい
いよいよ、魔物とのご対面
透明の目の前にいたものとは・・・。
続く・・・。
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