異世界冒険譚・6

異世界冒険譚

ひとり鼻息荒く、ウホウホしている透明先生

そんな私を冷ややかな眼で見ているクーニャ様

ニャ「(・・・・・・)

透明「さぁ~~~クーニャ様

   旅立ちましょう
 
   いざ、魔王退治の冒険へ

ニャ「(も、盛り上がっているところ悪いのだが、

    わしは、一緒には行けんのだが・・・)」

透明「は、はい

ニャ「(んっだから、わしは一緒にはいけんのだが)」

透明「えっま、またまた~

   あっもしかして、クーニャ様を連れて行く為には、

   何かしらのイベントが

ニャ「(あっ、いや、あのな、透明・・・。)」

透明「よ~しまずは、イベントをクリアして、

クーニャ様ゲットだぜ~~~

ニャ「(はぁ~・・・・まずは、落ち着いて話を聞け)」

透明「

ニャ「(お前さんの言っていることが、いまいち

    わからんが、わしらはお前さんとは、一緒に

    行くことはできないこの場を離れるわけには

    いかないんだよ)」

透明「へっ

   そ、それじゃぁ~、魔王を倒す旅は

ニャ「(そう、その魔王というのは、何だい

    わしらは、そういったものを聞いたことが

    無いのだが・・・それは、人の名か)」

透明「えっま、魔王って、人々を苦しめる

   魔物達のボス的存在で、人類の敵というか・・・。」

ニャ「(・・・・)」

透明「あ、あれもしかして、魔王様ご不在

ニャ「(フム・・・残念ながら、そういった存在は

    聞いたことが無いなぁ

    まあ、魔物というのは、害獣という意味では

    いるが、魔物とも呼ばんしなぁ・・・)」

透明「せ、設定が・・・

   で、でも、私のチートな能力は?」

ニャ「(ちよっと、聞くがチートって何だい)」

透明「チートというのは、この世の理を外れた

   凄い力というか能力というか・・・それを

   手に入れるというか

ニャ「(・・・えっと・・・誰が)」

透明「私が・・・。」

ニャ「(どうやって)」

透明「クーニャ様 or 神様からとか・・・。」

ニャ「(・・・・)」

透明「もしかして・・・それもご不在

ニャ「(フム・・・残念ながら、そういった予定も無いし、

    あげられないしなぁ~・・・)」

透明「・・・・ズ~~~~~~ン

ニャ「(お、おい透明どうした

    具合が悪いのか)」

透明「いいえ・・・ちょっと、今、

   マリアナ海溝より深く沈んでおります・・・

ニャ「()」

透明「・・・・じゃぁ、何で召喚されたんですか~

   フツーなんかあるでしょう

   呼ばれた理由とか、なんか無いんですか~

ニャ「(い、いや、透明・・・。

    お前さん、誰かに呼ばれたわけじゃ・・・)」

透明「んっ召喚された・・・んじゃ

ニャ「(召喚・・・ではないのでは)」

透明「え~っと・・・お呼びでない

ニャ「(・・・多分・・・)」

こりゃまた、失礼しました~~~~

なんて、言ってる場合じゃな~~~~~い

ニャ「()」

透明「と、言うことは・・・。」

ニャ「(多分じゃが、何かの拍子に、来ちゃったとか

    いうヤツじゃないか)」

透明「それって、迷子とか神隠しとかいうことですか

ニャ「(まあ、多分な・・・。)」

透明「うわ~~~~~っ

痛い勘違いで盛り上がっていた私って・・・

次回、この世界を探ります

       続く・・・。

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