異世界冒険譚・3

異世界冒険譚

深い森を歩いていると、目の前に

広い野原が広がる・・・。

透明「うわ~っ凄い綺麗だ

野原には、見たこともないような

色とりどりの花が咲き乱れ、まさに

極楽浄土のような様相を見せていた

透明「はぁ~いい香り~

   しかし、植物の知識はある方だけど、

   こんな花・・・見たこと無いなぁ

   一体ここは・・・。」

花畑の真ん中で、座り込み、改めて情報を

頭の中で纏めてみる・・・。

透明「(・・・確実に現実離れした世界・・・

    この世界に来てから感じる違和感・・・

    見たこともない植物や環境、それに、

    死後の世界とは全く違う決定的なことが

    匂いと身体の重さ

    死後訪れるはずの道には、情報となる

    匂いが存在しない・・・そして、身体の

    重みを自分で感じることも、疲れることも

    無いはず・・・となると・・・やはり、

    この世界は私が作り出した夢の世界、

    あるいは・・・いや、それはないだろう

    考えすぎだしかし、夢なら望むものを

    構成することは簡単なのに、この夢は

    自分の望みも欲も体現しない・・・。

    う~む・・・考えれば考えるほど、

    不可思議な現象だ・・・

「(誰ぞ)」

透明「

頭の中に直接響く声

私は、周りの気配に気を配っていなかったため、

面食らってしまっていた

透明「ななななななっ

「(ほう・・・人か・・・。)」

私は、慌てながらも周りを見渡す

透明「(ど、どこだ周りには何も)」

「(何処を見ている・・・ここだここ)」

透明「ここって・・・う、うえ

私は、空を見上げる

       続く・・・。

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