カモ~~~ン~ヌ!・5
カモ~~~ン~ヌ
透明「い、一郎さん
よく分かったよ
一郎「あれ
俺の中には、まだまだ理想がとめどなく
溢れていますよ
透明「あはははっ
満たす人がいたら、逆に怖いよ
それは、自分でもわかっているでしょ
一郎「はははっ
ただ、自分の理想となると、難しいですよね
最低限に絞り込んだとしても、結構ありそうな
気がしますし・・・。」
透明「気持ちはわかるけどね
ちょっと、いつもの質問してみるか
透明「それじゃぁ~
一郎さんがどうしてもこれだけは外せない
と思うものを、3つだけ出してみて
一郎「そうですねぇ~
まずは、優しいこと
最後は・・・自分だけを見てくれること
なんか、乙女
透明「それじゃぁ~、今、その3つを満たしてくれる
お相手が、同時に二人現れたとして
一郎「えっ
先生、心当たりがあるんですか
透明「いやいや
一郎「あっ
本気で残念そうなんですけど・・・
透明「この3つをもった女性を、一郎さんが一人だけ
選んだとしようか
その時に、決め手となった、もう一つの、
第4の条件って、何だったかな
んっ
一郎「う~ん
透明「・・・・・。」
一郎「あれっ
透明「あっ
気遣いだったよね
この質問は、第4の条件が一郎さんの一番の
理想になる心理テストなんだ
一郎「おお
そうか
一番大切なんですね
透明「・・・・・。」
一郎「んっ
透明「い、いや
つまり、一郎さんの一番の理想は
気を使える相手かどうか
あると言えるんだ
逆に、その前に出してくれたものは、
建前や願望的な望みになってくるから、
相手にそれがなくても、親密な関係に
なってから一緒に作って行けば良いと
思えるものと認識してくれるといいかな
一郎「んっ
透明「確かに一見、同じような意味にとれるけど、
その強制力が大きく違ってくる
理想は、譲れないボーダーラインの中にあって、
願望は、その外に存在する
つまり、理想は、こうでなければならない
自分の中の強制力が働くもの
願望は、簡単に解釈すれば、あったらいいなぁ~
的なもので、妥協ができるラインの中にあるんだ
一郎「なるほど~
ものかもしれませんね
でも、もし理想を妥協してしまったら
願望がバッチリ合っていて、理想の部分だけが
納得いかなかったら、場合によっては理想を妥協して
しまうこともあるような気がするんですけど・・・
透明「あははっ
でも理想というのは生理的な感覚で持っているもの
だから、もし妥協してお付き合いが成立しても、
最後の最後で上手く行かないことが多いんだ
もちろん、理想も後から育んでいくことはできる
のだけど、通常、理想という壁は高くて、
なかなか超えられないのが現状なんだ
一郎「もしかして、離婚の原因にもなりますか
透明「そうだね
一郎「う~ん
存在しますか
透明「人によっては、理想が無いと言う人はいるけど、
まずそれは無いと思うよ
理想が無いという人は、どちらかと言うと、
自分の本当の理想を知らないだけじゃないかな
一郎「そ、そっか~
皆さんは自分の理想
しっかり持っていますか
こういった、心理的な要素は、恋愛だけじゃなく
仕事や生き方にも反映しますので、自分の理想を
一度、考えてみるのも良いかもしれませんね
しかし・・・何だろう・・・喉元まで出ているのに・・・。
続く・・・。
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