やまやま、マウンテン・12
やまやま
蘭子「先生
いいですか
透明「うん
蘭子「人から評価されるというのは、
人から好まれる、もしくは、気に入られる
必要もあるということですよね
透明「もちろん評価されたいと思う人だけでも
良いけどね
蘭子「それには、自分の立ち位置をしっかりと
理解することが重要で、先生から教わった
4ボックスを参考にするとわかりやすい
自分の望む方向性に対して、ボックスを
使い分けることもできるし、常に相手との
関係を当てはめてみることが鍵になる
蘭子さん、すごい勢いでメモしてるなぁ~
透明「4ボックスを少しまとめると、
好かれたいけど嫌われている場合は、
相手との距離や相手への興味・理解が
足りていないということになる
自分本位になっていないか
決めつけを起こしていないか
自問することも現状把握には良いと
思うよ
次に、好かれたくて好かれている
正直、自分の想っている相手への理解が
正しいということになるから、そのまま
自分の判断を信じることが大切だよね
嫌われても良いのに好かれている場合は、
どちらにも転びやすい状態でもあるということ、
状況的には、相手のことが理解できていない
状態だから、自分の視点からも相手が理解
できなくて困ることも出てくるし、相手が
応えてくれないことを悪い感情でとってしまう
諸刃の感情になりやすいから、しっかりと理解
するほうが良いかもしれないね
最後の嫌われると分かっていて嫌われているのは、
自分が相手の嫌いなことを理解している
ということだから、洞察力や理解力は素晴らしい
のだけど
行かないから、その感情が恨みや妬みになって、
敵対という行動に繋がる可能性を考えれば、
相手が嫌うことを知っている分、
好かれはしなくても、嫌われない程度の対処は
しておいた方がいいよね
蘭子「なるほど・・・カキカキ
後は、こういったことを望むのであれば、
相手に求める行動を自分が先にすることが
大切ということですよね
興味を持ってもらいたいなら、自分が興味を
相手に持つとか・・・。」
透明「そうだね
心的反射というから、覚えておいて
蘭子「心的反射・・・わかりました
最後は、この心的反射の応用
自分が前に進めないなら、相手にその行動を
起こしてもらうように行動してみる・・・。
私の場合は・・・笑顔ですよね
透明「そうだね
蘭子「す、素敵って
透明「ごめんごめん
さて、この行動は、その人によっても違うけど、
人間の最も純粋な反応である喜怒哀楽を
表に出すことは、人の素直な心に響いてくれる
人によっては、怒りをあらわにして方が良い場合も
あるから、普段自分が見せない感情を素直に出す
ことさえできれば、相手に意識をしてもらうことが
できると覚えておいてね
蘭子「・・・・はい
先生・・・あの・・・・
透明「
蘭子「先程は、すみませんでした
透明「えっ
蘭子「私・・・イライラしていて・・・来た時、先生に
当たっちゃって・・・
透明「ああ~
あまり、気にしていなかったよ
きっと、蘭子さん、ストレス溜まってるんだなぁ~
とは思っていたけど・・・。」
蘭子「本当にごめんなさい
透明「蘭子さん
蘭子「えっ
透明「うん
これなら、もう大丈夫だね
この後、スッキリとした蘭子さんは、色々な話をして
意気揚々と帰っていった・・・。
それから4ヶ月
昇進したこと、部下と上手くやっていることを
聞いて、蘭子さんの能力の高さに脱帽
何よりも嬉しい報告でした
人は、一人では生きて行けない・・・これは、
裏を返せば、一人で生きているわけではない
ということでもある・・・。
自分は一人で生きて行くから、人の評価なんて
気にしない
しかしそれは、評価されることを望まないだけで、
社会という歯車の中では、何らかの判断をされている
ことが多い・・・。
こういった存在の評価は、自分が作り出すものではなく
人が判断してゆくもの
評価して生きている・・・。
自分一人で生きているという人も、不当な評価を受け、
不当な扱いをされれば、正当な評価を求めてしまう
では、評価とは一体何なのか
その答えを、少しでも、この記事で感じることができれば
きっと、誰かの力になれると信じて
今日も頑張る透明なのでした
完
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