やまやま、マウンテン・5

やまやまマウンテン

蘭子「私もみんなも、会社に期待しているから

   嫉妬するということでもあるんですよね

透明「まあ、そういう一面もあるよね

   でも、今どき社員に期待させることができる

   会社も珍しいから、蘭子さんの勤めている

   会社は、良い企業なのだと思うよ

蘭子「・・・・私・・・認めているんですね・・・。

   考えたこともなかった・・・

透明「もちろん、君に冷たくしている上司や先輩も
 
   君をどこかで認めているし、後輩や同僚は、

   自分が会社に認められていないことに対して

   嫉妬していることもあるかもしれない

   そして、蘭子さんも評価を受けている人に対して

   嫉妬していることにもなるよね

蘭子「・・・・よく考えれば、私は上司や先輩のこと

   馬鹿にしていました・・・それは、本当に能力が

   自分よりも低いから・・・でも、相手からすれば

   違うんですよね・・・。」

透明「そうだね・・・人の心というのは複雑だからね

   ただ、もう一つ蘭子さんは考えなければ

   ならないことがある

蘭子「えっ

透明「それは、なぜマウンティングをするのか

   っていうこと

蘭子「そ、それって・・・負けたくないからですか

透明「負けたくない・・・確かにそれもあるけど、

   もっと根本的なことを考えてごらん

蘭子「根本的なこと・・・負けるかもしれない不安・・・。

   恐れ・・・・それって・・・。」

透明「気づいたかな

蘭子「さっきの話のCさん・・・。」

透明「そうだよねCさんは、確固たる自信があった

   Bさんは・・・。」

蘭子「自信が・・・なかった・・・。」

透明「もちろん、能力的なところでは、負ける気がしない

   という場合もあるけど、大概的な評価ではどうかな

   もしかしたら、追い抜かれるかもしれない

   という恐れはあったのだと思う

蘭子「私は・・・自分の能力には自信があります

   それは、上司や先輩よりもです・・・でも」

透明「評価に繋がる自信は無い・・・。」

蘭子「そうです・・・だから、会社に対しても、

   自分を評価してくれない不満があるんです

   でも、それは、会社に評価されるかもしれない

   という期待もあるんですよね

透明「そうなるよね

蘭子「・・・・私は、どうすれば評価されるんですか

おっやっと、土俵に立ってくれたね

透明「それじゃぁ~、もう一つ質問

蘭子「

透明「評価される人って、どういう人かな

蘭子「えっ

        続く・・・。

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