やまやま、マウンテン・3
やまやま
透明「蘭子さんは、そのことをどう考えているの
蘭子「私も考えてみたのですけど、どう考えても
嫉妬されているとしか思えないんです
透明「し、嫉妬
蘭子「最近、大きなプロジェクトのリーダーに
なったんですけど、その仕事が割と
上手く言ってるんですよねぇ~
そういったこともあって、できない上司や
先輩、同期とかから、ヤッカミを受けている
のでは
悔しかったら、自分の成果を上げれば良いのに、
まったく
無能にも程があると思いませんか
透明「そ、そうなんだ
蘭子「
そうなんです
だったんです
私のこと認めてくれるのは、先生くらいですよ
今日は先生のところにこれて、良かった
透明「あははははっ
う~~~ん
いない状態なんだろうなぁ~
さて、ここから彼女の自尊心を傷つけずに、どうやって
修正して行くべきか
透明「蘭子さんは、相変わらず頑張り屋さんだね
会社も蘭子さんだから、プロジェクトを
任せられたんだね
会社の判断も素晴らしいね
蘭子「
・・・・いえ
ダメダメです
透明「えっ
蘭子「会社は最初、私ではなく他の子にプロジェクトを
任そうとしていたんです
ですが、このプロジェクトは、あの子には無理だと、
部長に進言して、私が引き受けることになったんです
透明「そ、そうなんだ・・・。」
蘭子「本当に、会社も状況を見ていなくて、苦労させられます
それなのに、私に対しての当たりが強いのは、
どうにも納得が行かないんです
透明「う~む
これって、明確なんだけど・・・
透明「蘭子さんは、どうしたいの
蘭子「えっ
透明「蘭子さんは、周りの人と上手くやりたいって
ことだよね
蘭子「上手くやりたいというより、ちゃんとした
評価を受けたいんです
人気取りにだけ走っている同僚や後輩も
いますが、ただ人に取り入るだけで、
なんの成果もないのにチヤホヤされて
ちゃんとした成果で人を見てほしいんです
乱暴な言い方すると、
「私のことを好きになりなさい
「私を評価しなさい
「私をもっと、褒めなさい
って聞こえるのは、私だけなのだろうか・・・
透明「確かに、評価は大切だよね
蘭子「そうですよ
透明「なるほど
そうなると、今のままじゃぁ~駄目だね
蘭子「えっ
透明「蘭子さん
蘭子「・・・はい・・・。」
さ~てと、ここからが本番だね
続く・・・。
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