あんぎゃ~~~っ・17
あんぎゃ~~~っ
透明「いや~っ
ごめんなさい
ただ、この子がお婆さんが悩んでいると
言っていたもので・・・。」
御婆「・・・・あんた、何なんだい
ワシが視えるだけじゃなく、その子達も
人間じゃないだろう
へぇ~っ
わかるけど、揚羽も視えているとは・・・。
透明「お婆さん、結構な時間、こちらにいるんですね
大分、霊力が高いようだ
御婆「ふ~っ
ワシら船魂(ふなだま)は、時間の概念が無いからねぇ~
透明「ふ、船魂
お、驚いた
船魂は、読んで時のごとく船の魂・・・。
人間が大切にした船が、その一生を終え、
供養されることで、魂化した、いわゆる付喪神的な
存在なのだが・・・。
透明「ほ、本当に、船魂
船魂「嘘を言っても仕方がないだろうに
透明「た、確かに
船魂「まあ、人の感情に触れすぎると、こういったことも
あるらしいんじゃが
姿形は、どうでも良いんじゃよ
透明「そ、そうなんだ・・・
認識不足か
多すぎる
透明「と、ところで、話を戻すけど、その船魂が何で
こんなところに
船魂「まあ、見張りさね
透明「見張り
船魂「ああ
透明「彌彦の神獣
船魂「何だい、知らんのか
そこの御山が弥彦山
弥彦山の麓にある弥彦神社(彌彦神社)
近くの弥彦城山森林公園を根城にしている
神獣様じゃよ
透明「えっ
公園を根城にしてるの
船魂「その理由は、よくわからん
ただ、わかっているのは、この場所で、
人間の営みを見て、何か変化があれば伝えるという
お役目を頂いたということだけさ
透明「ふむふむ
営みの変化を感じたから、伝えるべきか
悩んでいるということ
船魂「
好奇心でワクワクしている透明先生
なんだか話が面白い展開になってきたぞ
続く・・・。
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