あんぎゃ~~~っ・12
あんぎゃ~~~っ・12
ひな「ひっくひっく・・・。」
透明「少し、落ち着いたかな」
ひな「・・・はい・・・ごめんなさい・・・」
自分から命を絶とうとする子は、決まって
いい子が多い・・・人の気持ちがわかりすぎる子、
自分を大切に出来ない子、場にのまれる子、
色々な子がいるが、そんな子だからこそ
「自分さえいなくなれば」と
強く思ってしまうのかもしれない・・・
透明「おじさんに言うのも面倒かもしれないけど、
もしよかったら、何があったのか
聞かせてくれない」
ひな「・・・・親や・・・学校に・・・。」
透明「大丈夫言わないと約束するよ」
ひな「本当に・・・」
透明「うん本当に」
ひな「・・・・わたし・・・。」
ひなちゃん曰く・・・。
最初は、些細なことだった
少しだけクラスで浮いていたひなちゃんを、
クラスの強い女の子が、ひなちゃんを見ながら
ヒソヒソ話をし始めた
ひなちゃんにとって、腹立たしい行為だった為、
その子に、何を話しているのか勇気をもって
聞いたところ・・・。
「アンタには関係ない話だから、入ってこないで
ウザいから、話しかけるな」
と言われ、半べそをかいてしまった・・・
その姿が、楽しいと感じたのか
クラスの女の子達が、こぞってそういったことを
ひなちゃんにしはじめ、普段親友と思っていた子も
遊び感覚でその仲間に入って、嫌がらせをしはじめた
らしい・・・
その後、ひなちゃんを庇ってくれた男子もいたが、
ひなちゃんが毅然とした態度を示さなかったのが、
逆に感にさわり、男子にも無視されるようになる
耐え兼ねたひなちゃんは、先生に相談したが、
「君から、入っていかないと状況は変わらない
君自身にも何らかの原因があるんじゃないのか」
と、取り合ってくれなかったという・・・。
この時、私は親に相談しなかったのかと聞くと、
ひなちゃんは、首を横に振るだけだった・・・
そのことについても、聞いてみたが、
どうも、ひなちゃんの両親ともに、かなり厳しい人で、
日常的にセッカンを受けていたらしく、もしこのことが
バレれば、きっとひなちゃんのせいとして、
殴られると少し震えた声で話してくれた・・・。
透明「(日頃から、虐待もあったということか
確かにこれじゃぁ、逃げ道が無い
可哀想に・・・)」
ひな「だ、だから・・・親には・・・」
透明「大丈夫だよ 絶対に言わないから」
ひな「ホッ」
さて、話を聞いただけでも、かなり状況は厳しい
どこまで、何ができるのか
自分に問いかけながら、言葉を選ばなければと考えていると・・・。
ひな「お兄さん・・・わたし・・・どうしたらいい」
透明「(驚いた
この子は・・・本当に強い子だ
普通は、その言葉が言えなくて救われないことが多い
でも、この子は)
その言葉を待ってたよひなちゃん」
自ら命を絶とうとする子は、世間を世界を諦めてしまっている
その状態でこちらから、押し付けてしまえば、その子を
苦しめてしまうだけだ
でも、ひなちゃんは、どうしたらいいと聞いてくれた
それは、何か方法が無いか模索しようとしてくたと
いうことになる
私は、ひなちゃんの勇気に涙がでそうになったが、
必死で気持ちを押し殺し、ひなちゃんに合った答えを探す
続く・・・。
昴と透明先生のお店
Guardian Jewelry Access
是非ごらんください
おすすめのお店で~す 是非役立ててくださいね
ポチしてくれると励みになります