あんぎゃ~~~っ・6
あんぎゃ~~~っ・6
行脚2日目
透明「お世話になりました~」
カプセルホテルを出て、いざ北へ
老人「よう兄さん
また、合ったな~」
透明「お、おはようございます
(げっ)」
老人「どうだい今から、朝飯でも」
透明「(断るんじゃねぇぞ的なマサさんの
視線が怖いんですけど・・・)
お、お言葉に甘えて、お供させていただきます」
そう言うと、黒塗りの高級車に乗せられる・・・。
車の中・・・。
老人「・・・・」
透明「・・・・」
老人「おおそう言えば、透明くん
ホテルはどうだった」
透明「・・・はい快適でした
(名前を調べたのね・・・。)」
老人「そうかあのホテルは、ワシのホテル何じゃよ」
透明「えっそうなんですか
(そりゃぁ~、台帳で調べられるわけだ・・・。)」
老人「わしらも、こんなご時世だからな
色々と、手広く仕事せんといかんからなぁ~
ところで、透明くん
あんた、本当に堅気だったんだな
昨日は失礼した透明くんは、占い師だったか」
透明「えっ何で知っているんですか
(台帳には、書いていなかったはずだぞ)」
老人「実はなわしは、○○○○の弟分なんじゃよ」
透明「ええ~~~~っそ、そうなんですか」
老人「昨日、ちょっと確認させてもらってな
お噂はカネガネ聞いていたんで、もしかすると
と思ったら、案の定じゃったわい」
透明「世の中狭いですね・・・」
老人「ワシも、いつか先生にお世話になろうと
思っておったのでな
今日は、お近づきに印にと待っておったんじゃよ」
透明「あははっどんな噂をされているのか
気になりますが、そういうことであれば、是非」
内心ホッとしながら、この後えらい高級な朝食をいただき、
歩く予定であった場所まで送ってもらってしまった
老人「がはははっ今日は本当に楽しかった
また、是非お会いしたい」
透明「本当にありがとうございました
次にお会いできるのを、楽しみにしています」
そう言うと、深々と頭を下げ、歩きだす
透明「結局、3時になっちゃった
しかし、思ってもいない人と出会えるのも
旅の醍醐味だよなぁ~
ついでに、色んな話も聞けたし、コレはコレで
勉強になった
さぁ~て歩くぞ~~~~」
重い荷物を背負い、いざ栃木県へ・・・。
栃木に入ってから、少し西に進路を方向け、
目指すは新潟といったところか
当てのない旅とはいえ、そろそろ最終目的地を
決めないと、帰りの日数が測れなくなる
私は、歩を進めながら、後4日あるゴールデンウィークを
どのように進むかを考えていた・・・。
それから4時間
町並みは一転して自然がイッパイの森林地帯へ
透明「はぁはぁ流石に登りが続くとこたえるけど、
もう少し距離を縮めないと」
都会とは違う美味しい空気に包まれながら、
気分良く山道を歩き続ける
透明「ふ~っ完全に明かりがなくなってきたなぁ~
そろそろ、野宿できるところを探しておくか」
そう言うと、山間の少し開けた場所に、簡易テントと
寝袋を敷き、持ってきた缶詰を頬張る
透明「うわ~っ星が綺麗だ~~~~」
幻想的な世界が目の前に広がっている
この広大な世界で、自分の存在が、いかにチッポケで
儚いものなのかを実感できる瞬間だ
それでも、私は、精一杯の呼吸をして生きている
儚いからこそ、意味のある生き方を模索し、
チッポケだからこそ、もがき続ける意味と楽しさを
知っているのだと感じてやまない
透明「はぁ~チッポケ最高~~~
宇宙から見れば、取るに足らない人生だけど、
小さいが故に見えることもあるし、
小さいからこそ、世界の大きさがよく見える
う~~~~ん
この時間・空間・思考だけは、何ものにも代えがたい
やっぱり、来てよかった~」
両手両足をいっぱいまで広げ、天を仰ぎ深呼吸をし、
今ある幸せをめいいっぱい楽しむ
六羽「ご主人たま」
透明「んっ」
そんな幸せな時間の中・・・何かが近づいてくる・・・。
続く・・・。
昴と透明先生のお店
Guardian Jewelry Access
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