あんぎゃ~~~っ・5

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・5
喜び勇んでサウナの扉を開ける
中は、ムンムンした空気が流れていた・・・。
透明「
」
眼の前の光景にハッとする透明先生
透明「(こ、ここは、ムンムンどころか、
モンモン(倶利伽羅紋々)
だらけじゃないですか~
)」
最近のこういった施設では、刺青お断りの
ところが多いが、カプセルホテルなどでは、
まだまだ、こういった規制をしていない
ところもあったりもする・・・
透明「し、失礼しま~す
」
一歩入ってしまった手前、なかなか引き返すにも
勇気がいるものだ・・・
私は、サウナ上段に勢揃いしている刺青品評会の
前の席に腰を下ろす・・・。
隣には、結構お歳を召したおじいちゃんが座って
いたが、座ってはじめて気づいてしまった
透明「(ひぇ~
このおじいちゃんにも入ってるよ~
と、言うことは・・・このど真ん中のご老人は、
ま、まさか・・・
)」
どえらい場所に座ってしまったと後悔した時は、
時すでに遅し
・・・上で待機しているお兄様方に、
かなり睨まれているのが分かる
透明「(し、視線が痛い・・・5分くらいしたら、
さっさと出よう・・・
)」
そんな痛々しい空気の中、一番起こって欲しくない
ことが起こってしまう・・・。
老人「・・・兄さん・・・。」
こ、声かけてキタ~~~~ッ

透明「は、はい
」
老人「あんた・・・素人じゃないね
」
いえ
完全な素人です
透明「い、いいえ
滅相もない
」
老人「クククッ
隠さんでもいい
兄さんの態度とその身体を見れば、分かるわい!」
隠してませ~~~ん
どの態度と身体ですか~~~~
透明「えっ、いや、そんなことは・・・
」
老人「この状況で、平然と入ってきたことといい
ごまかせんぞ
・・・まあ良い
・・・しかし、兄さん・・・。」
透明「
」
老人は、私を上から下まで観察する素振りをしている

老人「・・・強いね
負け知らずだろう
何をしていたんだい
」
透明「えっ
いや、少し拳法を・・・。」
一瞬、後ろの兄様方が殺気立つ
いや、反応する箇所がわからないから~~~

透明「
」
老人「拳法・・・兄さん、まさか・・・。」
だから、ちが~~~~う

人をヒットマンみたいに言わんでくれ~~~
透明「はぁ~
・・・ですから、私はただの一般人です
拳法は、護身用に身に着けたようなものです
」
老人「・・・・・そうか
・・・失礼したね
こんな商売してると、色々と気になってな~
まあ、そういうことにしておこうか
」
ううっ
ヒットマン説は無くなったけど、玄人説は、
なくなってない気が・・・
透明「しかし、私が何かやっていると、
よくわかりましたね
」
老人「はははっ
素人がそんな物騒な身体をしとる
ワケがなかろう
」
物騒な身体って

老人「兄さんの体つきは、幾度も修羅場をくぐり抜けて
こなければ、できない身体じゃよ
その上・・・目立った大きな傷跡が少ない
それは、兄さんがとてつもなく強いっていう
証拠じゃよ
コイツを見てみろ
こんな大きな傷を作って

弱え~から傷が増えるんだ
親からもらった大切な身体なのになぁ~
」
いえいえ、ここで同意はできません

マサ「すいやせん
」
この人は、マサさん
今、私が勝手につけたのだが、
一番怖そうなお兄さんだったので、マサさん感が強い
と認定させていただきました
(マサさん感って、なんだ~
)
マサ「おやじ・・・そろそろ・・・。」
老人「おお
そうか、もうそんな時間か
兄さん
また、縁があったらな
」
透明「は、はい
」
そう言うと、ぞろぞろとサウナから出て行く、
品評会参加選手たち・・・
透明「はぁ~
・・・今日イチ疲れた・・・
」
この後、先程の団体に合わないように、
キョロキョロしながら、自分のカプセルに滑り込み
朝を迎える透明先生なのでした
続く・・・。
昴と透明先生のお店
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