あんぎゃ～～～っ・２
あんぎゃ～～～っ
透明「取り敢えず、今日は吉方位に
歩いてみるか・・・
重い荷物を持ちながら、北へ北へと
歩を進める透明先生
都会の雑踏の中、色々な人間模様と
色々なお店を見ながらただ歩く歩く歩く・・・
透明「しかし、この数年、色々あったよなぁ～
毎日が目まぐるしくて、こういった時間を
持つことを忘れていたけど、自分の為に
ただ何となく時間を使うというのは、
凄く贅沢な気分だ
何だか、ワクワクしてきた～～～～
ノリノリな気分の中、横断歩道をゆっくり渡る
お年寄りの手を引いたり、小さな子供が転んでいる
のを起こしたり、珍しいお店に立ち寄り買い食いしたり、
とにかく自由を満喫する透明先生・・・
透明「ふぅ～
行けそうだ
しかし、気分が良いと、身体が軽い
気持ちというのは、本当に不思議なものだ
気持ちが良いと、自分でも知らなかった自分を
発見できたり、思っていたよりも体力があることにも
気づいたりする・・・。
私は、日々の鬱病や仕事と向き合いながら、
こういったことですら、忘れてしまっていたのだなぁ
と、改めて気付かされる・・・。
沢山の人が心の病や病気、悩みに苦しんでいる世の中で、
自分はそんな人達の役に立っているのか
ちゃんと寄り添えているのか
自問自答しながらも、歩き続ける・・・
もちろん、そこには、こういった贅沢な時間を持つ
ことへの罪悪感を含んでいたりもしていた・・・。
透明「この時間を、ちゃんと生かさないと、
バチが当たりそうだ
今回は、しっかりと自分と向き合いながら
考えを纏めて行かないとな
時間を無駄にはしない
普段から意識していることだが、ただがむしゃらと
いうのにも限界がある
この旅は、そんな自分の考えや意識を纏める旅に
しなければと、改めて気を引き締めていた・・・。
続く・・・。
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