長者の極意・6
英雄くんが、食い入るように話を聞いている
透明「長者番付にのるような人というのは、
時代の先
英雄「先を読む
透明「そう
行動できれば、上手くいくと思わない
英雄「確かにそうですけど
能力はないです
無理なのかなぁ~
透明「そう決めつけるのは早いよ
英雄「えっ
透明「先の先(せんのせん)を読めるツールは、
君の眼の前に転がっているはずだよ
英雄「先を読むツール
それって・・・・あっ
透明「気がついた
英雄「う、占い
透明「その通り
言っているのではなくて、私が知る経営者
から聞いたことをまとめた話だから、
参考になればと思うのだけど
本当に経営を上手く進めている人の9割は、
自分自身で占いが出来る
占い師がついているんだ
これは、本当はナイショの話なんだけどね
英雄「マジですか
透明「本当の話だよ
その中には、長者番付常連の人も何人も
いるから、信憑性は高いと思うけど
英雄「占い・・・
透明「くすくす
英雄「そ、そうですね
別に占いを馬鹿にしている訳じゃないんですけど、
セレブの人達って、占いとかを信じてるというよりは
持論が強くて、自分の力で這い上がって来たイメージが
強くて
透明「あははっ
多いよね~
ただ、それは、確固たる自信があるからなんだよ
それも、自分の先を読む力・・・自分だけの占いを
信じているからなんだ
英雄「そっか
占いも自分の力なのか
本当に凄い情報じゃないですか
きっと、世の中の人って、占いの頼るのって、
弱いからと思っていないですか
透明「う~ん、そういう意見もあるよね
でも、そうだとしても、逆に長者とされる人が
弱くないって、誰が決めたのかな
英雄「えっ
透明「そういった人達こそ、慎重で思慮深く、
常に冷静で、怖がりだと思わない
それだけの資産を構築するということは、
失敗が許されない・・・下手をすると、
全てを失う可能性がある賭けに出ることも
多いということでもあるんだ
英雄「あっ
透明「それに、占いに頼ることは、弱いのではなく、
利口なんだよ
英雄「
透明「本当に弱いというのは、現状を受け入れられない
ことに等しい
受け入れられなかったり、自分を変える勇気が
持てないから、進めないことも多いんだ
もちろん、それだけとは言わないけどね
確固たる持論をもって、今ある結果を自分の責任で
処理できる人もいるのも事実
自分の信じるモノを必ず持っている
そうじゃなければ、今ある現状を自分の責任とは
認められないからね
ただ、英雄くんには、そういったことを
しっかりと覚えておいて欲しいんだ
人間の本質は、弱いということを認め、
その弱さを強さに変える努力や精神をもった人が
本当の意味で強くなれるということを
英雄「確かに・・・俺、上手くいかないことは
全て人のせいにしていた気がします・・・
なんか、考え方が変わってきた
英雄くんの強さは、ここなのかもしれないな
人に言われたことを素直に受け入れ、自分に落とし込み
自分の力とする
私のところに来ている長者さん達からは、秘密にして
欲しいと言われていることの一つだから、怒られるかも
しれないが
くれたら、嬉しいと考えてしまう
続く・・・。
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