感受の法則・13
透明「ごめん
智則「す、すびばせん
透明「ごめんねぇ~
君が霊感開きやすいように、霊圧そのままに
したままだったから、圧迫されちゃったよね
智則「い、いえ
押しつぶされたかと思いました・・・
透明「大丈夫
智則「大丈夫です
透明「本当に、ごめん
智則「はぁ~
でも、やっぱり先生は、ちょっと規格外な
気がします
透明「おっ
智則「はい
昔の感覚が戻ってきたような、変な感じです
透明「よしよし
それじゃぁ~、少しの時間、そのまま維持
しててごらん
智則「はい
ふぅ~っ
しかし、やっぱり智則くんは、感が強いみたいだ
久しぶりに開いた霊感でも、しっかりと感覚視が
できているみたいだし・・・だったら、このまま・・・。
5分後・・・
透明「どう
智則「はい
でしたけど、今は乗りこなせています
透明「うん
智則「でも、今思い出しましたけど・・・
このまま、外へ出たら・・・やっぱり・・・
透明「そうだね
智則「ううっ
透明「そこで、提案なんだけど
今、ここでその子のこと視ちゃえば
智則「えっ
透明「そう
智則「マジですか
俺、今まで目の前の世界しか視たことないから、
遠くを霊視したことなんて・・・
透明「智則くん
君がそこを視ようと思えば、望遠鏡のように
その世界が視えるはず
もちろん、空間を切り取るり、その場所を覗く
というよりは、自らが其処へ行くという感覚で
視野を使う必要があるけどね
智則「そうか
遠くが視えなかったんだ
でも・・・どうすれば・・・・。」
透明「その子のことを思い出してごらん
智則「えっ
透明「次に、その子のところへ行こうを意識して
智則「・・・・・えっ
透明「視えた
智則「し、視界が変わりましたが・・・
透明「はぁ~
何で、私の後頭部を視てるの
智則「えっ
って、先生
透明「あっ
一応、安全のため、君の霊感とチャンネル合わせて
いるから、視覚は共有してるよ
智則「そ、そんなことも出来るんですか
透明「これは、霊感じゃないけどね
まあ、それは良いとして、いつまで先生の後頭部
視てるんだい
智則「あっ
先生の言葉を意識しすぎて、先生を視ちゃった
んだと思います
次こそは
はぁ~
自分の後頭部・・・自分のお母さんの後頭部・・・
学校の先生の後頭部・・・
どんだけ後頭部が好きやねぇん
と心の中でツッコミながらも
壁の中・・・水の中・・・道路の真ん中・・・。
目まぐるしく変わる世界に翻弄され、一人バタバタしている
智則くんを、遠くから眺めてる私・・・
智則「はぁはぁ
透明「智則くん、落ち着こうよ
焦らず、じっくりとね
智則「はひ~っ
何故か疲れてる智則くん・・・
智則「ふ~っ
んっ
続く・・・。
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