感受の法則・6

感受の法則・6

透明「それじゃぁ~、とりあえず感を開いて

   みよう

私は、智則くんに法具の使い方を教え、

霊感を開かせてみる

智則「んっ

透明「どうした

智則「う~ん・・・昔感じた変な感覚

   するんですけど・・・。」

透明「(やっぱり、閉じていた時間が長かったから、

    感覚自体忘れちゃってるのかも・・・。)

   その感覚を保ちつつ、目に集中してごらん

智則「はい・・・・・・あっ

透明「視えてきた

智則「いえ視えてきたというよりは、

   視野が狭くなった気が・・・

透明「それで良いんだ

   その状態を保ちつつ、視野を広げるように

   外側に意識を持っていってごらん

智則「は、はい

   ・・・・・・うっ難しい・・・・。」

智則くんは、一生懸命扉を開こうとしている

感が開く感覚は人それぞれだが、第一段階として

開きかけている感覚を保つことが一番難しい

わかりやすく説明すれば、寄り目を維持しながら

それを平常とし、生活して行く感じと考えてもらえれば

その難しさがわかると思う

もちろん、これはあくまでも開く前の段階

そこから、もう一つ先の視点にピントが合えば、

後はそのピントが合う感覚を身体が覚えるため、

前段階の難しさは無くなる

よく、臨死体験をした人が、突然霊感が使える

ようになるのは、この感覚を覚えてしまう

ためでもある・・・。

そういう面で、智則くんの場合は、感覚さえ

思い出せればピントが合うはずなのだが

霊感を開いた時の苦い想い出が強い為か、

その感覚に立ち返ることに対し、身体が拒んでいる

ようにもみえる

そもそも、一度閉じた霊感を開く必要があるのか

今回のことを諌めて、説得すれば良いだけじゃないのか

私も、色々考えてはみたのだがどうもこのことは、

智則くんの人生において必要なことだと感じていたため、

最後まで協力することにしたのだが・・・。

透明「難しい

智則「は、はい何でだろう

   昔はすんなり視えたのに・・・。」

あっそっか

私は、あることに気づき、言葉を紡ぐ・・・。

        続く・・・。

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