【ご質問にお答えします】人を叱るのが苦手です
ご質問にお答えしますコーナーをつくりました。鑑定が必要な個別のご質問にはお答えできませんが、「真木あかりは○○についてどう考えているか？」といったことがありましたらお気軽にこちらからお寄せください。ほうぼうに配慮が必要なものはご回答を控えさせていただくことがあるかと思います。ご了承くださいね。シンプルなものはTwitterで、しっかりとご回答したいものはブログで書いていく予定です。
今回はこちらのご質問です。
えっガツンと一言！？
コラ〜！
…というのはまったくの冗談ですが、責任あるお立場で、頑張っておられるんですね。叱るのって難しいです。私も会社員時代、何度部下を泣かせたことか。いや自慢にも何にもならない、むしろお恥ずかしいことです。いやはや今思い出しても反省です。
あなたも十分にわかっておいでかと思いますが、ダメなことを叱らずにいるのは主に2つのリスクがあります。ひとつは部下の成長を妨げるという点。せっかくご縁があってあなたとお仕事をなさっている方が、いやな言い方ですが“使えない人”のままトシをとるのは、避けたいですよね。もうひとつは、業務に支障が出る点です。ヒヤリハットを放っておいてはいつか重大なトラブルにつながる、ということです。
ただ、こうした理屈で叱れるならば、あなたも悩みはしないことでしょう。もうちょっと深く掘り下げて考えてみますね。
ときどきですが、仕事で叱責されると「人格否定をされた」「上司に嫌われた」と誤解される方がおられます。あなたが恐れているのもまさにここ、かと思います。これは上司の言い方や指摘の仕方もさることながら、相手の受け止め方の問題でもあります。だからあなただけが相手の傷までも全部背負う必要はありません。というか、相手の問題ですから背負えないのです。それであれば、あなたは上司として「相手の人格ではなく、失態を指摘する」ことに注力すべきであり、それ以上は部下を信頼するしかないでしょう。以上を踏まえたうえで、相手を傷つけるリスクを避けつつあなたが上司としての仕事をまっとうするために必要な要素を整理してみましょう。
×「人格を叱る」とは
・能力を否定する 例）あなたは仕事がデキないから
・世代を否定する 例）これだから○○世代は〜
・性格を決めつけて否定する 例）あなたはサボり癖があるから〜
・学歴を否定する
それに準ずる、プライドを傷つける叱り方…みんなの前で叱る、大声でヒステリックに怒鳴りつける、土下座させる
○「失態を指摘する」とは
・失態の何がどのようにダメだったのか
・どのような理由で、それをしてはいけないのか
・今後、いつまでに何をどういうふうに直してほしいのか
といったふうに、分けることができます。まさかあなたが人格を否定するわけはないと思いますので、失態を指摘するほうだけ見ていただけたらと思います。
叱り方については、感情を挟むと余分な摩擦も生まれやすいです。優しく言って相手の情に訴えようとか、怒ってビビらせようといった計算は裏目に出やすいですし、あなた自身もストレスでしょう。感情を交えず、淡々とお話しになれば十分と思います。
別室に呼び出すなどしてもいいですね。恥をかかせることは目的ではありませんので。
あとは、人は信頼されていると思うと頑張る、ということが心理学でも証明されていますね（ピグマリオン効果）。「私は、あなたならできると思っているよ」などと「iメッセージ」で伝えてあげるのもよろしいかと思います。また、自分ごと化することでも責任感や自信はつきます。今、その方にお任せしている内容よりも小さな役割を、任せてあげるのも良いかもしれません。（例：会議で発表役を任せるなど）
問題事というのは、大きな塊のままだと「わぁ〜大変だ〜」と思ってしまい、なかなか解決できません。でもこんなふうに要素を分けてみると、解決の緒が見えてきます。上はあくまで一般論ですから、もしも全然ご事情が違う場合はあなたなりに、今の問題を因数分解してみてください。
ちなみにさんざん泣かせた私の部下は、お互いに独立した今でも仲良しです……と、私は思っています。ときどき「当時のあかりさんはスゲー意識高い系でしたねｗｗｗｗｗｗｗｗ」なんてイジられて恥ずかしいんですけれども（笑）
私は決して良い上司ではなく、多分に利己的な人間でした。でもあなたは違います、こうやって悩んでおられるということは、それだけ真剣に部下の方のことを、お仕事のことを考えているのだろうと思います。なにがフヌケ上司ですか、きめ細やかに配慮をなさるステキ上司ではありませんか。あなたなら良い叱り方ができると思います。そして、ご自身のストレスも解消していけると良いですね。応援しています。
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noteで暗い日記を書いています。正直なところ、どうして自分がこんなに暗い日記を書いてしまうのかわかりませんｗ 多分暗いのでしょう。