異世界冒険譚・25

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異世界冒険譚25

人形を取り巻く炎は、渦を巻いて

高らかに立ち上る

アカ「シスイ・・・テイ・・・・メーラ

アカツさんが炎に包まれた人形に向かい

魔法を発動

大きな水の塊が、人形の真上から滝のように

降り注いた

アカ「ふう・・・・お、おい

   今のは、お前がやったのか

   いややったんだよなぁ

透明「えった、多分・・・・

アカ「はぁ~~~~~~っ

透明「

ちび「あわわわわわっ・・・。」

透明「

アカ「お前、規格外すぎるだろ

透明「えっ

ちび「透明お前、今呪文を唱えてなかったよなぁ

透明「えっう、うん、まあ、心の中では

   唱えてたけど・・・。

   (まあ、私の世界での呪文だけどね・・・。)」

アカ「透明・・・この世界では、呪文の詠唱が無く、

   魔法が使えるのは、神の使いか神だけだ・・・。」

透明「はい~っ

アカ「通常、呪文は声に出すことで、魔素を呼び込む

   媒体(仲立ち)になっているんだよ

   つまり、声に魔素がのるんだ

   それが無く、魔素を集められるというのは、

   考えられんのだ

   声を媒体に具現化したいモノの魔素が集まり、

   集まった魔素を意識で触媒(反応速度を上昇)し

   形に具現化するその流れが魔法

   しかし、お前が今やったのは、声という媒体を

   使わずに、魔素を集め、同時に具現化させたと

   いうことなんだよ

   つまり、意識自体が媒体と触媒になり、

   通常の流れを、何工程も飛ばしたことになるんだ

透明「えっ

アカ「すまん、少し時間をくれ

   頭が整理できないで、クラクラしている・・・

   しかし・・・お前は一体何者なんだ・・・。」

透明「え~っと・・・そう言われましても・・・。

   私も頭が混乱状態でして・・・

ちび「お、おいらも・・・

そんなわけで、少し休憩・・・。

三人三様、色々と考えながら、昼ごはんを食べに

外へ・・・

正直、色々と考えることが有り過ぎて、

何を食べたのか 忘れてしまうぐらいだった

         続く・・・。

   

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