2018年7月11日、木星順行。人生の明るくない部分にも目を向けた人ほど強くなれるのだと思う。そのためだけに、生きているのではないけれど。
2018年7月11日、3月から逆行を続けていた木星が順行に転じます。3月くらいから、発展や拡大よりも「立ち止まって自分自身と向き合う」といった感じの、どこか停滞感や“閉じた”感じが続いていたテーマはありませんでしたか。もしも心当たりがある方は、この順行を境に前進したいといった気持ちや開放感がみなぎってくるかもしれません。
この4ヵ月くらいというもの、立ち直ればいい、割り切ればいいと思ってはいても、それができずにいた人もいるかもしれません。いつもの自分であればガンガン攻めていたところを、どうにも力が出ず流れにまかせてみていた人もいるかもしれません。がんばっていらっしゃいましたね。
私たちの心はとても複雑であり、理屈ばかりではどうにもならないことがあります。明るさや元気さがよいとわかっていても、そうすることでより強く空虚さを感じてしまうこともあります。ただ、そうした時間にも意味があります。立ち止まることは、自分と向き合うこと。自分以外のなにかに気を取られることなく、自分という人間を見てあげることです。それをしないでいると、レジリエンスというものは失われてしまう。強そうでいて、ふとした瞬間にぽっきりと折れてしまいやすくなるのですね。誰も住まなくなった家が、びっくりするほどの早さで朽ちていくように。
やっぱり、やろう。
こういう方向も、あるんじゃないだろうか。
まだいけるんじゃないかな。
そんな気持ちが浮かんできたのなら、どうぞ自分を信じてあげてください。今の時期なら肯定的になりやすいですし、同時にそれは立ち止まってがんばっていた自分を、認めてあげることでもあるのですよね。そう、立ち止まっているときも、人はちゃんと頑張っているのですよね。何もしていないわけでも、サボっているわけでもない。前に進めないときだって、人は生きることをがんばっています。自分と向き合うことをがんばっているんです。そうすることで、レジリエンスを強化できているのです。
まだ前に進めない気がするならば「希望をもっていいよ、持っていいんじゃないかな」と、自分にやさしく話しかけてあげるのも素敵だと思います。人生の決して明るくない部分にも目を向けた人ほど、きっと強くなれますから。明るくない部分ばかりを見るために生きているのではないけれど、それでも、その強さが自分を守ることになりますから。ね。
ひとつ申し上げるならば、この木星順行のタイミングは、想定外の方向に物事が大きく動きやすい星回りです。番狂わせだったけど意外と幸せ、となりやすいんですね。「りんごをください」といったらバナナをもらえた、しかもおいしいやないかい!むしろ嬉しかった的な……って何がなんだかよくわからないたとえをしましたが、自分が求めるものに執着しすぎると、番狂わせの結果は失敗としか認識できないでしょう。「これ以外は幸せとは認めない!!」と思っていると、失望しやすいということですね。かわりに「私が幸せならなんでもオッケー」くらいに思っておくと、木星の恩恵をよりよいかたちで受けやすいのだろうと、私は思います。
あとひとつ。この時期は言い過ぎ、おしゃべりし過ぎにも少しだけ、ご注意いただくとよろしいかなと思います。そのほうが、あなたという人の聡明さや思いというものが、周りの大切な方たちにも伝わりやすいはずです。
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